【中日】広島とは相性いいが...低空飛行抜け出せず 気になるのは劣勢の時「ベンチの空気が重苦しく見える」
中日が2024年9月8日の広島戦(マツダ)で4−3の勝利。このカードは3試合を残し、今季13勝8敗1分で勝ち越しを決めた。
2年連続20本塁打「4番」細川成也、安定感抜群「守護神」マルティネス
優勝争いを繰り広げる広島に対し、中日は22年が15勝10敗、昨年(23年)も12勝12敗1分と相性が良い。ただ、この成績がフロックとは思わない。
8日の試合では初回に4番・細川成也が左翼席に20号2ラン。2年連続20本塁打をクリアしたのはチームで09〜10年の森野将彦、ブランコ、和田一浩以来14年ぶりだった。
9回を無失点できっちり締めくくったライデル・マルティネスはリーグトップタイの37セーブ。防御率1.06と抜群の安定感を誇る。
頼もしい4番打者、日本一の守護神がいて、先発では高橋宏斗が11勝3敗、防御率1.14と圧倒的な数字を残している。
だが、広島戦以外では強さを発揮できていない。巨人に9勝12敗1分、阪神に7勝14敗3分、DeNAに7勝12敗1分、ヤクルトに9勝9敗2分。交流戦でも7勝11敗と負け越しているため、広島戦で勝ち越しても借金は14に。
CS出場は絶望的な状況で、最下位・ヤクルトと2.5ゲーム差だ。
「闘志が伝わってくる姿勢を見せてほしいのに」
スポーツ紙記者は
「戦力を見たら弱いチームではないのですが、投打がかみ合わず、粘りを見せられないまま負ける試合が多い。ベンチの空気が重苦しく見えることも気になります。劣勢の時こそ闘志が伝わってくる姿勢を見せてほしいのに、停滞した空気が流れている。セ・リーグを盛り上げるためにも広島戦以外で奮闘してほしい」
と期待を込める。
10日からは本拠地・バンテリンドームでヤクルト3連戦が待ち受けている。
3年連続最下位の屈辱を逃れるためにも、同一カード3連勝でヤクルトを突き放してほしいのがファンの願いだろう。(中町顕吾)