とちぎテレビ

厚生労働省は2日、去年(2023年)の都道府県別の男女の賃金格差を指数化して公表し、格差が最も大きかったのが栃木、小さかったのが高知だったことなどを明らかにしました。

これは女性活躍推進の政府プロジェクトチームの会合で報告したもので、賃金格差を都道府県別に指数として示すのは初めてです。公表された指数は男性の賃金水準を100とした場合の女性の水準を示したものです。

格差が最も大きかったのは栃木で71ちょうどでした。次いで茨城の72.1、長野の72.8東京の73ちょうど愛知の73.2となっています。

逆に最も格差が小さかった高知は80.4でした。次いで岩手の80.3長崎の80.2秋田の79.9奈良の79.8の順でした。

厚生労働省は、管理職に占める女性の割合が低かったり、女性の平均勤続年数が短かったりする地域は、賃金格差が大きくなる傾向にあると分析しています。

栃木県の担当者によりますと、県内は輸送機械など全国有数の製造業の拠点で、男性の働き手が多い製造業の比率が高いことが格差の一因といいます。担当者は「女性の賃金も全国的には高い水準だが、それ以上に男性が高く差が広がっている」と説明します。

会合に出席した岸田総理大臣は「格差の解消は政権の最重要課題である構造的賃上げに向けた重要な柱だ」と述べました。