「片づけに苦手意識を感じる」「そもそも片づけ方がわからない」といった悩み。それらは、自分に合った片づけ方法や、モチベーションをキープできる仕組みについて考えることで解決に近づきます。ここでは、20歳までゴミ屋敷で育った経験を活かし、無理なく片づくコツを情報発信する、整理収納アドバイザーのつうさんが、片づけをするときに心がけていることを語ります。

「片づける方法」がわからないのは、子どもも大人も同じ

「片づけってどうしたらいいの?」と悩むのは、そもそも片づけについて習う機会があまりないことが原因だと私は考えています。家や学校などで「片づけなさい!」とよく言われたという方も、実際に片づけを習う、教えてもらう機会は少なかったのではないでしょうか。

【写真】片づけはダイエットと同じ

片づけは「できて当たり前」と思われがちですが、片づけ方を知らないのに片づけをするってなかなかハードルが高いこと。小さな子どもに「片づけなさい!」と言っても、片づけ方がわからないとできないですよね。それは大人も同じです。

なので、まずはどんな片づけ方があるのか情報収集するなどして、自分に合った方法を見つけるのが片づけの第一歩です。

片づけはダイエットと同じ。自分に合う方法で継続する

ダイエット法がたくさんあるように、片づけ方もさまざまです。大事なのは自分に合う片づけ方を見つけること。

たとえば、「1年間使ってないものは捨てましょう!」と片づけの本に書いてあったとしても、自分が捨てることに納得していないと、ただ後悔するだけ。すると、片づけが嫌になり進まなくなります。

自分に合わない無理なダイエット法だと続かないのと同じで、片づけも「これだったらできるな」「この方法なら続けられる! 楽しい!」といった、自分に合った方法なら、きれいな家をキープできます。

片づけも「慣れ」が必要。ご褒美を用意するのもおすすめ

自分に合う方法を知って片づけを始めても、「うまくいかない」と思うのは慣れていないだけかもしれません。

会社でも、新入社員の頃は慣れるまでなかなか仕事をスムーズに進められないということも多いと思います。それと一緒で、片づけもすぐに完璧にはできないもの。

片づけを始めてすぐは、ものを手放すことも、収納場所を決めることも迷ってしまうこともあると思います。そんなときは少しずつでも片づけを繰り返し行い、慣れてくると片づけのスピードも変化してきます。

また、片づけは長時間かかることも多いので、モチベーションが下がってしまい片づけが続かないことも。

そんなときは、片づけをする日は自分にご褒美を用意したり、片づけの目的を思い出したり、だれかと一緒に片づけを行うなどの工夫をしてみることをおすすめします。そうすると、モチベーションが下がってしまうことが減り、結果的に片づけを継続できるようになります。