布団も干せる脱衣所兼用のランドリールーム。干す・たたむ・しまうが5歩で完了
ランドリールームのある家は、雨の日も洗濯物が干せて便利です。家を建てて間もないライターが、自邸の脱衣所兼用のランドリールームを紹介します。広さはわずか1坪。洗濯機のすぐ横に洗濯物をたたむためのカウンターや布団を干すハンガーパイプを設置して、効率的なスペースに仕上げました。ちょっとした移動で、「干す・たたむ・しまう」ができて快適！
家事の時短をかなえるためにランドリールームを採用
筆者は夫婦と小さい子ども3人の5人で暮らしています。2024年6月に延床面積37坪、ガレージつきの2階建てを建てました。
以前住んでいた家の洗濯機は乾燥機能がなく、家の中に干す場所もありませんでした。ですから、雨の日や洗濯物が多い日は、コインランドリーを利用することに。
新しい家では、そんな手間からは解放されたい…。そんな思いから、設計担当者に、「天気に関係なく洗濯物が片づくランドリールームを、間取りに組み込んでほしい」と伝えました。加えて「より家事がラクになるよう、洗濯動線が一直線上で完結させたい」と要望。
さっそく、わが家のランドリールームに採用した、家事ラクポイントと工夫した点を詳しく紹介します。
チェストの上を洗濯物がたためるカウンターに
ランドリールームの洗濯機横に、高さ88cmのチェストを2つ置きました（いちばん上写真参照）。
おしゃれ着以外は、すべてドラム式洗濯機で乾燥までおまかせのわが家。洗濯機から乾いた洗濯物を、移動することなく、チェストの上を作業台にしてたためるので便利です。そのままチェストに下着とパジャマを収納しています。
チェストの上にアイロン用のシートを敷けば、アイロン台としても使えます。面倒なアイロンがけもその場でサッとできるのは、うれしいポイントです。
上着やズボンは、隣にあるファミリークローゼットに。1階ですべて完結するので、子どもの世話をしながら家事がはかどります。
アイロンは洗濯機上の可動棚に収納しています。生活感が出ない、なおかつすぐに取り出せます。高い位置にしまってあるため、子どもが手を出すこともありません。
床材や洗濯物を干すパイプにもこだわり
それ以外に家事がラクになるよう、こだわったことが3つあります。
●床は汚れが目立たないグレーのタイルに
ホコリや髪の毛が目立たないようにグレーのタイル（塩化ビニール）を採用しました。浴室の床もグレーにしているので、空間が広く見えてよかったと思っています。
●布団もラクラク干せるハンガーパイプを設置
天井の壁際に、森田アルミ工業の天井つけ物干し「Kacu」を2本取りつけました。耐荷重は15�圈�
洗濯乾燥機で乾ききらなかった子ども用の布団を干しても、安定感があります。洗濯機や生活動線ともかぶらない位置で、高さもちょうどいいです。
ランドリールームには扉が2つあります。両方あけておくと通気性もよく、部屋干し臭や乾きにくさを感じたことはありません。
●洗濯機の上部にいろいろ収納できる可動棚
わずか1坪の脱衣所兼ランドリールームの収納力を上げるため、洗濯機の上に可動棚をつくりました。この場所に、バスタオルや洗剤のストック、アイロンを収納しています。隣が浴室なので、出たときにバスタオルがすぐに取れて便利です。
扉を閉めればプライバシーも確保できる
子ども3人のうち、2人が女の子のわが家。将来を見据えて、脱衣所兼ランドリールームは鍵つきの扉にしました。いつもは扉をあけて生活動線を確保し、来客時には扉を閉めて生活感を隠せるようにしています。
ちょっと後悔…コンセントの位置をミスった
つくって満足のランドリールームですが、少し後悔していることがあります。それはコンセントの位置。
チェストを置くことで、コンセントが完全に隠れてしまいました。家づくりの際に、筆者がコンセントの位置を指定しなかったのが原因です。
幸いアイロンはコードレスを使用しているため、頻繁にコンセントを使うことはありません。しかし、将来洗濯物を乾かすためにサーキュレーターを置こうと考えていました。チェストの少し上の位置に指定すればよかったなと後悔しています。
チェストの下に床下点検口もあるので、そのうちキャスターをつけてチェストを動かせるようにしようかと考え中です。
ランドリールームをつくってからは洗濯、乾燥、収納が最短距離でできるので、ストレスフリーになりました。子どもたちも自立して、洗濯物や着替えをしてくれるようになり、負担が減って大助かりです。
