とちぎテレビ

9月1日は関東大震災から101年となる「防災の日」です。

地震や台風などの自然災害が相次いでいることを受け、栃木県内のホームセンターなどでは防災関連の商品を買い求める人が増えています。

8月8日に宮崎県の日向灘を震源とした最大震度6弱の地震では、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表しました。

これに加えて、台風の接近が相次いだことなどから宇都宮市にあるホームセンターでは、防災関連の商品の売り上げが伸びています。

こちらの店では8日の地震を受けて、地震や台風に備えるための商品をまとめた特設コーナーを店の入り口付近に設けました。

中でも、水道が使えなくなった場合に備え「簡易トイレ」の問い合わせが多く、一時は品薄状態になっていたということです。

こちらの店での2024年7月から8月中旬までの防災関連商品の販売数は、去年の同じ時期と比べておよそ2倍になっているということです。

また、防災関連の商品で欠かせないのが非常食です。

那須塩原市にあるパン店、「パン・アキモト」では長期の保存ができるパンの缶詰を製造しています。

缶詰は5年間保存が可能で、水や火を使わずに、風味豊かで柔らかいパンを食べることができます。

また缶のラベルには災害時に伝言を録音したり再生したりできる「災害用伝言ダイヤル」の利用方法も記載されています。

販売している全国のホームセンターやスーパーでは8月に入り、多くの人が買い求めたことから、現在も品薄状態が続いています。

8月の売り上げは、2023年の同じ時期と比べておよそ2.5倍になっていて生産が追いついていないということです。

工場をフル稼働させ1日あたりおよそ6千缶を生産して対応にあたっていますが、注文から納品までは1カ月ほどかかるといいます。

災害時の非常食を巡っては、家族の人数×3日分が最低でも必要とされています。

日本防災士会では、多めに常備した非常食を賞味期限に合わせて古いものから順に食べ、その分を買い足していく「ローリングストック」を推奨しています。