立花孝志氏、NHK中国人スタッフの発言に「外患罪」指摘 「そもそもなぜ中国語で放送」と疑問も
政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(56)が23日、国会内での定例会見で、NHKが短波ラジオなどの国際放送やラジオ第2などで19日に伝えた中国語ニュースで、中国人スタッフが沖縄県石垣市の尖閣諸島について「中国の領土」など誤った発言をしたことについて「非常に重要な問題。単に間違ったものが放送されたということでは済まされない」として、徹底的な原因究明を求めた。
立花氏は、公共放送のNHKが国際放送に関しては「いわゆる国営放送になる。毎年が国が約10億円近く出して、やらせている。中国とか世界から聴けば、これは日本政府が行った放送ということになる。国営放送によって行われた犯罪行為になる」と指摘。「犯罪行為を犯したのは、NHKという組織。これは、いわゆる外患(がいかん)系の犯罪です。外患誘致罪とか、外患援助罪」と、法定刑が死刑の外患罪だとした。
「中国からすれば、『尖閣諸島は中国の領土ということを日本国の放送で明言した』ということになりますから、これは中国軍が尖閣に上陸をしてきても、『国営放送で言ってたじゃないか』と言われてしまうと、侵略にならないよね…ということにもなりかねない。とても大きな犯罪行為。NHKは今、嫌疑がかけられているということをよくよく理解してください」と批判した。
立花氏は、会派としてNHKと総務省を国会に呼び、事情説明を求めるとして「まずは、犯罪をした中国人に対して、NHKがしっかり刑事告訴、あるいは被害届を提出するのかしっかり確認したい」と説明。中国人スタッフについて「名前を出していません。なぜ犯罪者かばうんですかね。名前出したらいいじゃないですか」と迫った。
靖国神社への落書き事件も触れた立花氏は「中国がこういう形で攻めてきている可能性がめちゃくちゃ高い。どう考えても、単独でやったとは思えないんですよ。中国政府、中国側だけが絡んでいるのか、NHK側も絡んでいる可能性は否定できない」として、中国人スタッフや関係者の身辺や通信履歴などを警察などの捜査機関が徹底的に調査すべきだと訴えた。さらに「中国のCCTV(中国中央電視台)で日本人が働いていて『尖閣諸島は日本の領土だ』なんて言ったら、たぶんすぐ殺されますよ。それくらいのことで、真犯人が誰かわからない」と、深刻度を強調した。
海外にいる邦人に、日本国内の情報を伝えるNHKの国際放送についても「そもそも、なぜ中国語で放送しなきゃいけないのか。日本語で放送してじゅうぶん。それを勝手に中国の人が変換すればいいわけで。わざわざ翻訳する必要は無い」と疑問符を投げかけた。
NHKの説明によると、中国人スタッフは英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女は戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」と発言した後、中国語で「釣魚島と付属の島は古来、中国の領土です。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と述べた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)