忙しいけど投資をしたい!“ほったらかし派”の味方「ロボアドバイザー」が話題 メリットとデメリット探る
日本取引所グループ(JPX)が2024年7月2日に発表した「2023年度株式分布状況調査の調査結果について」によると、個人株主数は前年度から462万人増加して7445万人に達した。この数字は延べ人数ではあるものの、株式投資に関心を持つ個人が増えていることが分かる。また近頃では新NISAなどの投資商品に注目が集まり、預金から投資へ以降する流れが徐々に出てきているようだ。
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その一方で、仕事や家事、子育てなどに追われる忙しい毎日を送っている人たちには「投資は難しそう」「時間がない」と投資にチャレンジするのを諦めてしまう動きが散見される。そんな忙しい人に有効なのが「ロボアドバイザー」だ。
ロボアドバイザーとは、忙しいあなたに代わってAIが自分の資産運用スタイルや目的に合った商品を提案してくれる仕組みだ。提案をしてくれるロボアドバイザーを「提案型」、運用までを担ってくれるものを「投資一任型」と呼んでいる。
実際にSNSを見てみると、ロボアドバイザーを利用して成果を出している人の投稿が多く存在している。また、もしも投資についてゼロから勉強しようとすると、時間も費用も必要だ。しかしロボアドバイザーを使えば勉強のための時間や費用を使うことなく投資を始められる。投資の勉強がてら少しの金額で投資を始められるのも、ロボアドバイザーのメリットだろう。
ただしロボアドバイザーにもデメリットはある。デメリットのひとつとして、自分自身で資産運用をするのに比べると、手数料が多く必要になることを忘れてはならない。また短期で成果を出したい人にロボアドバイザーは不向きだ。ロボアドバイザーは長期で安定運用しようとする人のためのサービスであることがその理由だ。レバレッジをかけた信用取引やFXで儲けたいという人は、別の手段を選ぶ必要がある。
近ごろではAIを使えば文章や動画が生成でき、普通の人ではなかなかできないことを簡単にやってくれる存在だと認識している人も多い。もしかしたら投資の世界でもAIに任せれば安心だと思っている人もいるかもしれない。しかし現状はAIといえども絶対ではない。ロボアドバイザーのメリット・デメリットを知ったうえで、余剰資金で利用するといいだろう。
(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)