写真1枚で他人になりすましてライブ配信可能なAIアプリ「Deep-Live-Cam」が登場、ウェブカメラに映る顔をリアルタイムで上書き可能
一般的に、ディープフェイク動画を作成するには大量のサンプル画像や長い処理時間が必要です。ところが、オープンソースで公開されている「Deep-Live-Cam」は画像を1枚用意するだけでフェイク動画をリアルタイム生成できてしまうそうです。
hacksider/Deep-Live-Cam: real time face swap and one-click video deepfake with only a single image
New AI tool enables real-time face swapping on webcams, raising fraud concerns | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2024/08/new-ai-tool-enables-real-time-face-swapping-on-webcams-raising-fraud-concerns/
Deep-Live-Camの使い方は非常にシンプルで、なりすましたい人物の画像を1枚選択し、「Live」をクリックするだけです。以下の例ではイーロン・マスク氏の顔を使っています。
「Live」をクリックすると、画面上に「ウェブカメラに映る顔をイーロン・マスク氏の顔に置き換えた映像」が表示されます。後は、OBSなどのアプリを使って映像を録画したりライブ配信したりできるというわけです。以下の画像をクリックしてアニメーションを確認すると、顔を動かしたり照明の方向を変えたりしても違和感なくフェイク映像を生成できることが分かります。
インターネット上にはDeep-Live-Camの使用例が複数公開されています。以下のムービーを再生すると、共和党副大統領候補のJ・D・バンス氏や俳優のヒュー・グラント氏などの有名人になりすます様子を確認できます。
Some experiments - it works almost flawlessly and it's totally real-time. Took me 5 minutes to install. pic.twitter.com/Ow0QRF7WOj— joao (@jay_wooow) August 9, 2024
Deep-Live-CamはCPUで実行可能なほか、CUDAやCore ML、DirectML、OpenVINOを介したGPUアクセラレーションにも対応しています。また、ヌードコンテンツや戦争関連コンテンツを生成しないようにするフィルターも導入されています。
なお、Deep-Live-Camのソースコードは以下のページでAGPL-3.0の下で公開されています。
hacksider/Deep-Live-Cam: real time face swap and one-click video deepfake with only a single image
https://github.com/hacksider/Deep-Live-Cam