7月27日から開幕したパリ五輪。連日、NHKと民放各局が熱戦を中継しているが、それを伝えるキャスターにも注目が集まっている。

 なかでも、飛び抜けて話題になっているのが、フジテレビのスペシャルキャスターとして活躍している、元卓球銀メダリストの石川佳純だ。芸能記者はこう話す。

「テレビ朝日の松岡修造さん、TBSの高橋尚子さんなど、ベテランの元アスリートを起用する局が多いなか、フジは引退後、初めての夏季五輪を迎える石川さんを抜擢しました。

 アスリートのなかには“しゃべり”が上手くない人もいます。さらに、タレントやアナウンサーでも苦労する中継を挟むため、ハードルは高いんです。そのことを考えると、初のキャスターが五輪の舞台とは、思い切った起用だと思えます」

 石川のパリ五輪キャスター就任には視聴者だけでなく、フジテレビの関係者も「うちは、メダルがかかる卓球女子団体の準決勝を放送するので、ナイスの起用ですよ。彼女は中華圏での人気もすさまじく、中国語も堪能なので、ライバルの中国選手にもアプローチをお願いしています」と期待を寄せていた。

 パリ五輪が始まると、連日、中継に登場する石川を絶賛する声がX上で多くあがっている。

フジテレビは五輪キャスターだけは大正解だな 石川佳純さんかわいすぎる そして話も素晴らしい》

《パリオリンピック、元女子卓球日本代表の『石川佳純さん』のレポーター、よいですね》

《種目は違うけど石川佳純さんの経験から出るコメントもいい!》

 今回は起用が大成功したフジテレビだが、3年前の夏は反対に“大失態”を犯したことがあった。

「2021年、東京五輪の卓球シングルスの中継で、福原愛さんを起用したことです。引退後初めて、五輪の解説をするというふれ込みでしたが、この年の春に自身の不倫疑惑が報じられ、福原さん自身も元夫である江宏傑さんによるDV疑惑を告発するなど、夫婦関係がもつれにもつれていました。

 五輪の直前、福原さんと江さんは離婚が成立していましたが、離婚原因の大部分は福原さんの不倫とみられていたことから、テレビ中継への登場に当時、多くの反発の声が出てしまったんです」(前出・芸能記者)

 フジ以外の局にも登場した福原だったが、中継時に着ていた服がいずれも「白」や「ベージュ」という同系統だった。これに対して、当時、本誌の取材を受けた心理カウンセラーの鹿屋由佳氏はこう指摘している。

「ベージュは『自分が落ち着きたいときに選ぶ色』ですし、見る相手に刺激を与えない『無難な色』です。卓球界のスターだった福原さんですから、そんな彼女が卓球の中継に登場したら否応にも目立ってしまう。それを抑える効果があると思います」

 いわば“反省色”でコーディネートしていたが、批判が抑えきれず……。

 それから、3年――。フジはまさに「金の卵」を手にしたようだ。