［過去10年］アイビスSD2024の人気傾向

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28日に新潟競馬場で第24回アイビスサマーダッシュ（GIII、芝1000m）が行われる。
前走GIII函館スプリントSで2着だったウイングレイテストや、前走GIII北九州記念3着のモズメイメイ、前哨戦の韋駄天Sからは勝ち馬のチェイスザドリームをはじめ、マウンテンムスメ、ファイアダンサーらが出走予定。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

■1人気が8連対も近2年は不振

過去10年、1番人気が【6.2.0.2】勝率60.0％、単勝回収値183と優秀。6～8枠が4勝を挙げるが、【4.1.0.2】と近2年で馬券外に敗れている。昨年の1番人気ファイアダンサー（18着）は熱中症の影響で最後方からと度外視可能。ただ、2年前のヴェントヴォ―チェも位置取りを悪くして敗れており、外枠が有利な一方で先行できないと、他馬に良いポジションを取られて力を発揮できなくなるリスクが伴う。
2番人気は【1.4.0.5】で連対率50.0％、単複回収値はいずれも100を切るが、昨年を除く過去9回において、少なくとも1、2番人気のどちらかが連対。1＋2人気のワンツー決着は4回、1＋3人気は1回、2＋3人気は0回となっている。3番人気以内が複数頭好走したのは6回、5番人気以内だと8回と、人気サイドが好走しやすい。
6～10人気は【3.2.3.42】で、馬券に絡んだのは10回中7回。残る3回も掲示板には載っており、押さえは必須だ。外枠有利なだけあって5～8枠は【2.2.3.14】。また5歳以上で千直の好走歴がある馬に限ると【3.2.1.13】勝率15.8％、複勝率31.6％、回収値は単勝501、複勝156をマークする。千直経験のあるジャスパークローネ、ショウナンマッハ、マウンテンムスメあたりには警戒したい。
馬連の平均配当は3133円。昨年こそ9人気＋6人気のワンツー決着で1万2570円の万馬券だったが、10倍台以下が5回、20～40倍台が4回と安め。馬単の平均配当は7001円で、1番人気が6勝を挙げていることで馬連よりも妙味があるとは言いづらい。
3連複の平均配当は2万5954円、昨年が10万馬券で、ほか万馬券が2回、40～90倍台が6回となっている。3連単は15万419円、2021年、22年と20万馬券が続き、昨年が80万馬券。ほかは200倍が4回でそれ以上が2回発生している。人気サイドを固定しやすい傾向から点数を抑えることが可能で「3連複」や「3連単」のほうが妙味があるだろう。

◆著者プロフィール

シャト美（しゃとみ）
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。