お部屋づくりでは、きっちりと区画分けをして丁寧に整える部分と、大ざっぱに収納する部分を上手に使い分けることで家が整いやすくなります。そう教えてくれたのは整理収納アドバイザーで「無印良品」マニアのこはまゆうさん。暮らしをラクにするために使い勝手のいい無印良品の商品とその活用法を教えてもらいました。

1:丈夫で活用の幅も広い「やわらかポリエチレンケース」

さまざまなサイズがある人気商品「やわらかポチエチレンケース」。

【写真】気軽に収納できるのがカゴのよさ

「わが家には欠かせない収納アイテムで、大きさ違いで5個くらい所有しています。子どもが幼かったころはオモチャ箱としてリビングで活用していましたが、成長とともにオモチャの数が少なくなった現在はお菓子入れや衣類等を洗うタライにしたり、洗面所でも使用しています。丸洗いできる手入れのラクさもお気に入りの理由です」

オモチャ箱としてしか使えない、ストックの管理としてしか使えないという収納を買ってしまうと、逆に家の中に荷物が増えてしまいます。

「その点、やわらかポリエチレンケースならライフステージによって中身を変えられるので、長く使うことができます。本体がやわらかいので子どもが使っても安心ですし、別売りのフタを組み合わせればホコリを防ぎたい収納にも安心して置くことができます」

見た目もシンプルなので、どこで使ってもすっきりです。

2:出しっぱなしでもすっきり見せるカゴ収納「ウォーターヒヤシンス」

こちらも大小さまざまな大きさがある手編みのカゴです。

「持ち手つきのものを、大きさ違いで3つ所有しています。気軽にぱっと片づけられるのと、おしゃれな見た目がお気に入りの理由。わが家ではリビングなど、収納力が弱いけれどものが散らかりやすいところに置いています。

メインで使っているカゴは、冬はブランケット入れにし、夏は子どものオモチャ入れにしています。そのほかのカゴには、出しっぱなしにはしたくないけれど丁寧に片づけてしまうと使いにくさを感じる筋トレ用のグッズを入れたり、家族全員で共有して使っているスキンケア用品などを収納しています」

季節ものや定位置が決めにくいもの、使うときにできるだけ簡単に取り出したいもの、家族全員で共有するアイテム類などをわかりやすくざっくりと投げ入れておくのに、こちらのアイテムがあると便利です。

3:収納スペース拡張にちょうどいい「スチールモニタースタンド」

本来はPCモニターをのせるスチール製の台です。じつはほかの場所でも活用できます。

「わが家ではキッチンで活用しています。PCのモニターが置けるほどなので、耐荷重が約15kgあり、スチールモニタースタンドの上にトースターなどの家電を乗せています。その下に生まれた空洞部分に箸などのカトラリーツールを入れて使っています。限られたスペースを有効活用したいときに便利な台です」

箸、スプーン・フォークなどとグループ分けをして無印良品の「ポリプロピレン整理ボックス」に収納すれば、使うときにケースごとテーブルに持っていくだけなので、子どもたちもお手伝いがしやすくなると言います。

片づけるときも同じところにまとめて戻せばいいだけなのでわかりやすく、家事の手間も減ります。家族から「あれはどこにある?」などと聞かれることも少なくなり、家事のストレスが全体的に軽減したと喜んで話してくれました。

すっきり見せるだけではなく、使い勝手のいい収納にはぴったりのものばかりを紹介してもらいました。