小さな子どもを育てる世代が、購入した2階リビングの住み心地について語ります。開放感、明るさ、家事や子育てのしやすさは? もともと2階リビングの間取りにいいイメージを持っていなかったものの、2年間住んでみたところ、納得のメリットを感じることに。

2階にリビングがある建売住宅を購入

筆者は、夫と2歳になる息子の3人家族。2年半前に息子が生まれたタイミングで、建築ずみの3階建ての建売住宅を購入しました。わが家は、1階に浴室や洗面所などの水回りと客間、2階にLDK、3階に寝室と子ども部屋が3部屋ある4LDKの間取りです。

以下のような理由から、住む前は2階リビングには、あまりいいイメージを持っていませんでした。

・毎日、階段の上り下りがつらそう
・3フロアあると家事動線が悪そう
・1階LDKより暑さがこもりやすいのでは?

しかし、平地で4LDK、駅近、スーパーが徒歩圏内という立地にひかれ、思いきって今の家を購入することにしたのです。

住んでみて実感!日当たりと風通しが最高

2階リビングの家に住むようになり、まず感じたのは日当たりと風通しが非常にいいこと。とくにわが家は、約18畳のLDKに大小合計で8つの窓があり、日中は窓から明るい自然光が降り注ぎます。

また、外側に向かって大きく開く片開きの窓が、とても優秀。心地よい風が部屋の中を通り抜け、少し汗ばむような日でも、空調を入れずに過ごせます。

「夏場は暑さがこもる」と聞いていた2階リビングですが、わが家の場合は比較的コンパクトなLDK。エアコンが効きやすいことや風通しが非常にいいことから、暑さという面でのデメリットは感じていません。

まさにプライベート空間!周りの視線が気にならない

予想していたことですが、通行人の視線が気にならないのは、思った以上に快適。寝起きのだらしない姿や、ルームウエアでリラックスしているところを、だれにも見られる心配がなく、自由に過ごせます。

また、小さな道路をはさんで真向いの家は、リビングが1階にあるので、お互いに暮らしの様子が気になることもありません。日中はカーテンを全開にして、家族だけのプライベート空間を満喫しています。

生活音が伝わりにくいから、子どもを怒らなくてすむ

生活の場であるリビングでは、テレビの音や家族との会話の声など、さまざまな生活音が生まれます。とくにわが家には、やんちゃ盛りの息子がいます。毎日のように家の中を走り回ったりオモチャで激しく遊んだり…。

しかし、わが家の場合、リビングがある階が近隣の家とずれるため、ダイレクトに生活音が届くわけではありません。近隣の家からの生活音も気にならず、お互いが快適に過ごせています。

ですから、この家に住んでからは、息子にいちいち「静かにして!」と怒らないですんでいます。これは子育てをするうえで、とてもストレスフリー。

意外や意外!洗濯の家事動線がラク

2階リビングのデメリットとして、「家事動線がよくない」という声をよく聞きました。しかし、洗濯に関しては住んでみると、意外にラクな面もありました。

通常わが家では、1階で洗った洗濯物を2階リビング横のベランダで干します。そのため、重たい洗濯物を運ばなければならないのは少々おっくう。

しかし、雨が降ってきて急に取り込まないといけないときや、クタクタになって帰宅したときに、すぐに洗濯物を取り込めるのはメリット。取り込んだ洗濯物は、そのままリビングで子どもを見守りながらたためます。

また、子どものたたんだ洗濯物は、リビングにあるワイヤーシェルフの下の段に収納。子どもは汗や汚れなどで着替えることもしばしば。ですから、わざわざほかの階に、着替えを取りに行かなくていいのはラク!

残念なポイントはちょっとした工夫で克服

2階リビングのデメリットは、やはり階段をいちいち上り下りしないといけないところ。宅配便が来たときや、スーパーで重たいものを買ったとき、大人の洗濯物をタンスに収納するときなど、どうしても日常で階段を使う場面が多くあります。

しかし、宅配便は置き配にする、大人の洗濯物は3階に続く階段にいったん置いて、たまったタイミングで一気に持って上がる、などで対応できることも。少しズボラなやり方ではありますが、これだけでも随分ラクができているな、と感じています。

2階リビングにはたしかにデメリットもありますが、工夫次第で十分快適に過ごせます。筆者は周りの目を気にすることなく、気持ちよく過ごせる2階リビングに、大きなメリットを感じています。