生活に必要なものを477個に絞り、2LDKのマンションで親子3人で暮らしているオノチャンさん。Instagramのフォロワーは7.5万人。YouTubeもチャンネル登録者数約1.3万人と、子育て世代のミニマリストとして注目を浴びています。最近手放したという収納ボックスを捨てた理由、逆に化粧品は買い戻したこと、さらにものが手放せないと悩む人へのアドバイスをお聞きしました。

収納ボックス自体が「必要ない」と思えるようになった

現在(※2024年6月)、instagram上で「ものの数は477個」と公言しているオノチャンさん。リビングはテレビやソファ、テーブルといった大型家具は置かず、すっきり暮らしています。

【写真】手放した収納ボックス

またリビング脇の畳の部屋の押し入れに衣類用収納ボックスが3段ありましたが、つい最近、その収納ボックスも「役目を終えたかな」と撤去。今は押し入れ内にハンガーラック代わりの突っぱり棒をかけて衣類はそこに。小物類は備えつけの収納スペースへ。

ここまでものを減らしてみて、どのような変化を感じているでしょうか?

「普段着は、数を決めてローテーションしているので、洗濯→乾燥したらすぐに出番が。わざわざ収納する必要がないんですよね。とは言え、季節外の衣類や防災グッズなど、細々したものを入れるための収納ボックスはあったほうがいいかな、と思っていましたが…。これも『収納ボックス自体が必要ないかも?』と考え、少しずつ、数を減らしていきました。その結果、今のスタイルになりました」

ハードルを低めに設定し、成功体験を重ねていく

ものを手放せないという方に、オノチャンさんは以下のポイントも教えてくれました。

・ハードルの低いものから手をつけ、成功体験を積む

・「なぜ捨てられないのか?」と掘り下げて考える

「私もいきなり収納ボックスをなくしたわけではありません。最初はゴミ捨てからでいいんです。身の回りの、小さい不要品を片づけるところから始めて、成功体験を積み上げていくことが大事ですよね。それが重なって、整理整頓の手順がさらにクリアになり、必要なものだけを残すような気持ちに変わっていくと思います。

あとは『なぜ捨てられないのか?』と自問自答すること。私の場合、おしゃれな人に見られたいとか、ステキな部屋に住みたいといった、“見栄”でしたが、原因は人それぞれだと思います。手放せない理由ではなく、どうしたら手放せるようになるのか考えてみてください。原因を掘り下げることで自分の気持ちが攻略できます。『これはなくても大丈夫なのでは?』と思えるようになれば、ものの見直しがどんどん進んでいくと思います」

ものが減ったら、気持ちに余裕ができた

片づけが生活の中に定着しているオノチャンさん。今は、こんな思いなのだそう。

「部屋の中がすっきりしたことで、目に入るものが脳に与える情報量って大きかったんだと思いました。とくに私の場合、視覚から影響を受けやすいタイプだったようです。ものが少なくなりシンプルな空間に身を置くことで、心もごちゃごちゃしなくなり、気持ちに余裕ができるようになりました」

またものの持ち方については、こんな思いもあるとか。

「SNSの配信などで人前に出る機会も多いので、見た目をおろそかにはしたくはないと思っています。私は全体の持ち物の量からするとコスメは持っている方だと思います。1回減らしてみたら、自信がなくなっていってしまって…。おしゃれじゃなくていいけれど、ちゃんとしていたい。38歳になりコンプレックスも増えてくるので、自分の気持ちに寄り添って持ちものを選んでいきたいです。

ほかの持ちものに関しても、捨てる・減らすことだけにこだわっているわけではありません。そのときの生活に必要だと感じたときに、買い足せばいい、と思っています」