とちぎテレビ

台風や大雨のシーズンを前に、日光市の福祉施設と警察は16日、災害が起きた時に支援が必要な人をスムーズに避難誘導させるための訓練を行いました。

訓練は、日光市内で大雨・洪水警報が発表され、障がい者施設の近くの山で土砂崩れが発生する可能性があるため、入居者を別の施設に車で避難させるという想定で行われました。

この訓練は、日光市にある障がい者施設と日光警察署などが連携して初めて行われ、警察官や施設の職員、支援が必要な入居者などおよそ40人が参加しました。

雨が降る中での本番さながらの訓練となり、18人の入居者を警察官や職員が「足元に気を付けてください」などと声をかけながら、車まで誘導していきます。およそ10分で全員車に乗り込むことができ、入居者を乗せた施設の車をパトカーが先導します。無事、およそ6キロ離れた別の施設に避難することができました。

その後講評などが行われ、警察官から職員に対して、入居者がけがをした場合や動けなくなっている場合は、椅子や大きめの布が担架の代わりになると説明がありました。

(訓練に参加した 社会福祉法人すぎのこ会 秋場治課長)

「職員にも(施設の)利用者にも、両方への意識づけになった。これからマニュアルに組み込んでいく上で非常に参考になりました」

(日光警察署 木川英司署長)

「(施設の職員と)声をかけあってそれぞれの利用者の特性を聞きながら、安全に誘導することができた。(これから)どんどん訓練をやっていきたい」