とちぎテレビ

農作物の質と量を向上させるスマート農業に向けて、JAうつのみやは栽培管理の支援システムを導入しました。JAとしては関東地方で初めての導入で、このたび宇都宮市内でデモンストレーションが行われました。

導入されたシステムは「ザルビオフィールドマネージャー」、通称「ザルビオ」と呼ばれ、衛生画像やAI解析を基に農作業の計画や判断、実施の効率化を手助けするものです。

11日に宇都宮市上田町のほ場では、ザルビオの機能のデモンストレーションが行われ、生産者や関係者などおよそ80人が参加しました。

これはドローンを使って、肥料に見立てた水を撒いている様子ですが、よく見ると、ほ場の場所ごとに撒く量が変わっています。これは、ザルビオの機能のうちほ場の中での生育の差を色で示す「生育マップ」などのデータを基に、生育が遅れているとみられる場所に多く肥料を撒いているからです。これにより、生産者が一つひとつのほ場をまわり生育の確認をしていた時間を削減しつつ、適切に追加の肥料の判断や量の調整に役立てることができるということです。

機能はほかにも、土壌が作物を生育させる総合的な能力「地力」の低い場所が分かる「地力マップ」や病害の発生リスクを事前に察知できる「病害アラート」などがスマートフォンで確認できます。JAうつのみやによりますと、ザルビオを作業計画などに役立てることで品質の向上や収穫量のアップにつながることが期待されるということです。