『す、好きじゃない!』『ヒロインとオオカミ』ではファンの声出しを誘い、一体感を作り上げると、続く楽曲では会場がしっとり雰囲気を一変。川中子の囁くような歌声で『君はスパークル』の風景を描き、『はにかみショート』『初恋カムバック』では再び声出し&ガチ恋口上でファンとの絆を確かめた。

ここまでノンストップでトークなく展開してきたが、初めてのMCでは、ツアー恒例となった凱旋メンバーのご挨拶、ファンからの「ももきゅん、もえこ、おかえりー!」の声に、神奈川県出身の蟹沢と櫻井が「ただいまー!」と挨拶し、アットホームな雰囲気に。

本編ラストは『まほろばアスタリスク』。大サビ前には冨田の「皆さんは、私たちにとって、本当にかけがえのない存在です!3ヶ月間のこのツアー、本当にありがとうございましたー!」の声を合図に銀テープが宙を舞い、感動的な雰囲気ながらも、オーディエンスを熱狂させたまま、バンドと息を合わせ、幕を閉じた。

少し肩の力が抜けてはじまったアンコール1曲目は『想わせぶりっこ』。トロッコに乗りファンの近くでレスを送り、会場にいるひとりひとりに感謝と喜びを届ける。

『デートの後、22時』では鈴木がスマートフォンを持ち、ステージ上のメンバーを至近距離で撮影した映像がモニターにリアルタイムで映し出され、最後にはメンバー全員とファンが一緒に映る思い出作りも。

『「君と僕の歌」』では、会場がペンライトでグループカラーのエメラルドグリーン一色に染まり、涙を誘うシーンに高揚感に包まれた。

冨田が「そして、本日、初披露でした!9枚目のシングル『夏が来たから』、いかがでしたか〜?」と切り出すと歓声と共に大きな優しい拍手に包まれ、「この楽曲はエモーショナルな夏のラブソングになっています!この夏もノイミーちゃんと、この楽曲と、みなさん一緒に、たくさん過ごしていただけたら嬉しいなと思うので、ぜひこれからもたくさん聴いていただけたらなと思います!」と9thシングルを通しての今後の活動に期待を膨らませた。

夜公演ではここで『ラストチャンス、ラストダンス』の披露と共に幕を閉じ、会場スクリーンにエンドロールが流れると、カーテンコールでメンバー一人一人が登場。深々としたお辞儀で感謝を伝えると、会場が温かい拍手に包まれた。横一列にメンバーが揃ったところで再び全員でお辞儀をすると、会場スクリーンがキラリと光り、突如映像が映し出された。

そこには「追加公演決定!」の文字が。サプライズでの発表にメンバーとファンが驚く中、追加公演として11月に≠ME 全国ツアー追加公演2024「修学旅行、同じ班がいいな。」の開催が発表された。

11月9日(土)には≠ME初の沖縄公演となる、沖縄県・那覇文化芸術劇場なはーと大劇場での公演、11月23日(土・祝)には千葉県・幕張メッセ 国際展示場 展示ホールでの公演が発表された。こちらの公演は、毎年恒例で年末に行っている「特別公演」として、この時期に開催される。チケット詳細は追ってお知らせがあるとのことで、追加情報を待ちたい。

冨田の「このままでは終われないよねー?」の声に会場が大歓声で応え、ダブルアンコールとして『≠ME』を披露。昼公演ではMC前にパフォーマンスしたこの曲を、ツアーファイナルのオールラストに掲げ、お馴染みの「好きだー!」の声を叫ぶとツアーの充実度の高さを実感した。

発表を受けリーダーの蟹沢は「改めまして、同じクラスの皆さん!最後まで一緒に盛り上がっていただきありがとうございます!登場した瞬間から最後までペンライトが本当に綺麗だったんですけど、≠MEのことを愛してくれる方がこんなにたくさんいるんだとすごく肌で感じました。皆さんとならどこまでも行けると思っています!これからも≠MEと最高の青春を駆け抜けていきましょう!また追加公演や、その先の未来で絶対会いましょう!本日は本当にありがとうございました!」と話し、多幸感に包まれながら笑顔でステージを後にした。

なお、公演後には≠ME公式YouTubeチャンネルにて9thシングル『夏が来たから』のミュージックビデオが公開されるとともに、CDジャケット写真・新アーティスト写真と商品情報も解禁。さらに16日0時からは『夏が来たから』の先行配信もスタートしている。

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