とちぎテレビ

再来年(2026年)の4月に予定される栃木県内初の県立夜間中学の開校を前に、夜間中学のあり方について語り合うシンポジウムが15日、宇都宮市で開かれました。

このシンポジウムは、有志でつくる「とちぎに夜間中学をつくり育てる会」が開いたもので、県内外の自主夜間中学の関係者など100人を超える人たちが参加しました。

夜間中学は、義務教育を受けられなかった高齢者や不登校の生徒、日本語を学びたい外国籍の人などの学びの場として設けられているもので、県内には現在、宇都宮と小山の2か所に民間の「自主夜間中学」があります。

シンポジウムでは、不登校を経て東京の公立夜間中学を卒業した秋元伸一さんと、フィリピン出身で、宇都宮市の夜間中学で教育を受けながら県内の定時制高校に通う村山エマリンさんが、夜間中学での学びについて自身の経験を語りました。

そのほか、県内の自主夜間中学の関係者や有識者による座談会も行われ、夜間中学の必要性や栃木県内でのニーズについて意見を交わしました。参加した人たちは、多様な教育のあり方について理解を深めていました。