とちぎテレビ

栃木県宇都宮市の路上で高齢者を保護し交通事故を未然に防いだとして、高校生2人が7月10日、警察から感謝状を贈られました。

宇都宮文星女子高校の3年生佐藤瑛美香(さとう・えみか)さんと中村葵(なかむら・あおい)さんに、宇都宮中央警察署の高橋修司署長から感謝状が手渡されました。

警察によりますと、2人は6月13日の午後6時20分ごろの下校途中に、自宅に帰れなくなっていた88歳の女性を発見して保護したうえ、警察に連絡して適切な措置を講じて、事故を未然に防いだということです。

佐藤さんと中村さんは、学校近くの横断歩道をゆっくりと渡る女性の不審な様子から、「大丈夫ですか」「どこから来ましたか」と声をかけたところ「分からない」と言われ、警察に連絡したということです。女性はそのまま歩いていってしまったため、2人は警察官が到着するまで女性を追って見守り続けました。

女性は市内にある自宅へ無事に送り届けられたということです。

中村さんは「不安もあったが、無事に家に帰ったと聞いてとても安心しました」佐藤瑛美香さんは「ひとりだったら通報する勇気も無かったと思う。感謝状をもらって、これからは自分ひとりだけだとしても、人の助けになることを率先してできるように心がけたいと思いました」と話しました。