「カーエアコン寒い!」「いや暑い!」どう対応? 夏のドライブの「肌感覚」違うとトラブルに!意外と大事な「温度調整」以外のエアコン使用法とは
カーエアコンの設定、温度調整だけじゃない!
クルマに複数名が乗ってお出かけしていると、カーエアコンの強い弱いで、意見の違いが出ることがあります。
暑いと思ってカーエアコンを強めにしたら、同乗者から寒いと言われたり、反対に弱めたら暑いと言われたり、快適な温度は人によって差があります。また、座る位置や日差しの状況で体感温度は変わることもあります。
こんなとき、お互いに我慢しなくてよい方法はあるのでしょうか。また、カーエアコンをより効率的に使用することで、快適度を高める工夫もあります。
まずは、設定温度だけでなく、「風量」「吹き出し口の向きの調整」「内気循環、外気循環の切り替え」なども行う余地があります。いろいろ変化させてみましょう。
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また、可能な限り「AUTOモード」を使用しましょう。設定温度になるように風向・風量は自動調節されるため、車内の「温度ムラ」を抑えられます。
また細かい調整に加えて、後から乗った人への配慮も大切です。暑い外出先から車内に入ったとき、しばらくは暑いのに、時間が経つと今度は寒く感じるといったこともよくあります。
この場合は、後から乗車し、暑さを感じている人のほうに向けてへ風を当てるなどして対応しましょう。直接風が当たると扇風機と同じで涼しく感じるためです。なお、顔のほうへ風を当て続けると、目の表面が乾く「ドライアイ」を引き起こす原因にもなるので、気を付けましょう。
ただし、暑いからといって長時間風に当たると、肌の乾燥につながったり、体調不良の原因になったりする場合があるため、適度に涼んだら風向きを変えたり風量を弱めるなど、切り替えが大切です。
よくあるのが、「A/Cボタンがオフになっている」という状況です。これではそもそもエアコンのコンプレッサーが作動せず、十分に空気を冷却・除湿できていない可能性があります。
さらに、同じ温度でも「湿度を下げる」と多くの人が快適に感じるといった調査結果があります。A/Cボタンをオンにすることで「除湿機能」も働くため、快適な車内環境の維持に役立つでしょう。
どの方法を試しても改善が難しい場合、寒さが苦手な方は車内に上着を常備しておくこともおすすめします。
車内の温度は暑さを感じる人に合わせておくほうが無難かもしれません。というのも、暑さを我慢すると発汗による匂いなど、ほかのトラブルが起こる原因にもなるからです。
寒いのが苦手な人は、冷風の当たらない座席に座り、上着で温度調節をするなど、柔軟に対策できるとよいでしょう。
カーエアコンの上手な使い方
カーエアコンは、季節に応じて工夫すれば、冷房・暖房それぞれがより効果的に使えるようになります。
まず「夏の冷房」の場合ですが、クルマに乗る際は「まず窓を開けて」十分に換気しましょう。熱気をある程度逃がしてからカーエアコンを使用すると、無駄な電力消費が抑えられるほか、より効果的に車内を冷却できるからです。
夏場の炎天下に駐車したクルマは、外気温35℃の場合、車内温度が50℃〜60℃になることがあります。これをそのまま冷やそうとすると、時間もかかり、バッテリーにも負担がかかります。
さらに効率的な換気方法として、片側の窓を開けた状態でクルマのドアを何度か開閉するのもおすすめです。これにより、車内の熱い空気が一気に入れ替わり、大きく温度を下げられます。
続いて、発進後も、窓とエアコンを全開にしてしばらく走行すると、早く車内の空気が入れ替わります。このとき、エアコンの風向きをやや上向きにします。冷気は重く、上から下へ流れるため、効率良く空気が循環するというわけです。
また、空調は「内気循環」モードにしましょう。「外気循環」だと、暑い外気を取り入れ続けるので、延々と無駄な冷却が続くことになります。
ただし気を付けたいのが、「内気循環」を長時間使用すると二酸化炭素濃度が高まり、頭痛や眠気の原因になることです。
トンネルなど外気が汚れている場合を除き、定期的に「外気循環」に切り替えて車内の空気を入れ換えることが、快適なドライブには大切です。
そして冬に「暖房」を使う際は、風向口を足元に設定しましょう。空気は暖まると軽くなるため、足下の冷たい空気から暖めることで車内全体が快適になります。
また、暖房は「エンジンの熱」を利用して温風を発生させる仕組みですので、基本的にA/Cスイッチは「オフ」でよく、燃費の節約にもなります。
ただし、結露など窓ガラスが曇っているときはA/Cスイッチを一時的に使用するとよいでしょう。また、エンジンをかけてすぐは、冬場はエンジンがなかなか暖まりません。この時もエンジン熱に頼っているままでは「暖かい風」は出てきませんので、A/Cスイッチはオンにすべきです。