7月12日に開幕する夏の高校野球栃木大会。今大会の注目校をお届けします。

9日は春の関東大会で初優勝した白鴎大足利です。

春の県大会を7年ぶり2回目の優勝でかざった白鴎大足利。

9回目の出場となった関東大会では決勝で茨城の強豪、常総学院を破って初優勝を果たしました。

関東王者となったチームですが2008年以来の夏の甲子園に向けて気のゆるみは一切ありません。

練習前に選手たちが組む円陣、この日の練習で意識する事や心構えなどを入念に話し合って心を一つにします。

そんなチームを、ピッチングで支えるのが絶対的エース、昆野太晴投手です。

春の関東大会、プロのスカウトも注目する中、前橋商業との初戦では初回に自身最速の152キロをマーク。冬の間に行ったウエートトレーニングで爆発的な力を身に付け、去年の秋から球速が6キロほどアップする急成長を遂げました。

また球速だけではなく、多彩な変化球を使いこなす安定したピッチングも持ち味です。

チームの魅力は、昆野投手だけではありません。

春の関東大会の4試合には昆野投手を含む合わせて4人が登板しその防御率は1.75。さらに篠原飛翔キャプテンをはじめとする強力打線がチームを盛り立てます。

チームを指揮するのは2年前に就任した直井秀太監督、27歳です。学校のOBである直井監督は10年前の2014年、春の選抜でキャプテンとして甲子園の土を踏みました。

監督として迎える2年目の夏。他のチームの監督と比べて経験が少ない分、直井監督は選手とのコミュニケーションを重視しています。

春の勢いそのままにチーム力を磨いた白鴎大足利、勝負の夏が始まります。

大会は7月12日金曜日に開幕し、13日からは県内3つの球場で熱戦が展開されます。

16年ぶりの夏の甲子園出場を狙う白鴎大足利の初戦は7月17日、佐野松桜と鹿沼商工の勝者とエイジェックスタジアムで行われます。