北海道苫小牧で行われるセレクトセールの様子(撮影:田中哲実)

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 北海道・苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す、日本最大級の競走馬セールで生まれた記録とは。今回は馬主別落札頭数にスポットをあてる。

 歴代総落札頭数トップは金子真人オーナー(金子真人HD名義含む)で293頭。2003年、06年、07年には17頭ずつを購買した。07年は2億4500万円で落札したエアグルーヴの2006(フォゲッタブル)が重賞を2勝。06年に1億1200万円で落札したブロードアピールの2006(ミスアンコール)は、母としてダービー馬ワグネリアンを送り出した。

 次いで2位は「アドマイヤ」で知られる近藤利一オーナー。総落札頭数は257頭だった。07年にはマイケイティーズの2007(アドマイヤハーレ)を3億円、マイケイティーズの2006(アドマイヤコブラ)を2億5000万円で購買。また、1億5500万円で競り落としたマストビーラヴドの2007(アドマイヤロイヤル)は、13年のプロキオンSを制覇している。ほかにも、重賞で6度の2着があるミズナの2007(アドマイヤタイシ)など、この年は合計22頭を13億4550万円で購買した。

 3位は「ダノン」の冠名を用いるダノックス。これまで227頭を落札している。もっとも多くまとめ買いしたのは07年で18頭。同年を振り返ると、のちにダート重賞2勝を挙げるローザロバータの2007(ナイスミーチュー)を1億800万円、09年のデイリー杯2歳Sで3着に入ったスターズインハーアイズの2007(ダノンパッション)を7100万円で落札したほか、地方重賞6勝ダノンレジーナの母となるラウンデルの2007(ダノンボンジュール)も含まれる。

 4位は「トーセン」の島川隆哉氏で187頭。09年にはエヴリウィスパーの2009(トーセンホマレボシ)など17頭を購買した。5位は「ミッキー」野田みづきオーナーの153頭で、毎年コンスタントに10頭弱を落札している。