AIが本命に抜擢したサトノシュトラーセ(c)netkeiba

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 今週の日曜日は、福島競馬場でラジオNIKKEI賞(GIII)が行われます。

 3歳限定戦では唯一のハンデ重賞であるラジオNIKKEI賞。紛れの生じやすい小回りの福島という事もあり、荒れる印象を持たれている方も少なくないと思います。実際、過去10年のラジオNIKKEI賞の内、三連単が10万馬券以上となったのが4回もありますので、高配当にも期待できる一戦と言えそうです。

 ただ、過去10年のラジオNIKKEI賞での勝ち馬の人気を見ると、5番人気以内の馬が9勝を挙げており、意外にも人気馬が勝利を収めるケースが目立ちます。6番人気以下の馬が勝利する事は少ないですが、2着や3着に食い込み配当を押し上げているというイメージですので、ヒモ荒れを狙うのがラジオNIKKEI賞におけるポイントと言えるかもしれません。

 さて、今年のラジオNIKKEI賞で上位人気が予想されるのは、青葉賞(GII)で掲示板に載ったサトノシュトラーセやウインマクシマム、前走で1勝クラスを勝ち上がったショーマンフリート、弥生賞(GII)で3着と健闘したシリウスコルト、前走の白百合S(L)で2着に好走したオフトレイルなどがいます。過去の傾向を踏まえると、これらの馬が勝利に近い位置にいると言えるのではないでしょうか。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆ポテンシャルの高さは証明済み

 今週のラジオNIKKEI賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるサトノシュトラーセでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しサトノシュトラーセに高評価が与えられました。

 前走の青葉賞では直線で内の馬に寄られる不利があり4着。勢いのついたところでの不利だっただけに、非常にもったいない競馬となりました。それでも4着と大崩れしていませんし、力のあるところは示しています。

 2走前の毎日杯(GIII)では道中中団からリズムよく運んでいましたが、前が残る展開となり6着。結果は残せませんでしたが上がりは2位タイの脚を使っていましたし、負けはしたものの内容自体は悪くありませんでした。

 近2走は不利や展開に恵まれず結果を残せていませんが、昨年の京都2歳S(GIII)で3着に好走。このレースの勝ち馬は日本ダービー(GI)で3着になったシンエンペラーでしたし、4着のダノンデサイルはその日本ダービーで優勝。8着だったコスモキュランダは皐月賞(GI)で2着に入るなど、ハイレベルなメンバーが集まった一戦でした。そこで3着と結果を残しているのが、能力の高い証拠と言えます。

 サトノシュトラーセはまだ重賞を勝っていませんが、京都2歳Sの結果や内容を見る限り、重賞を勝てるだけのポテンシャルは十分に備えています。今回は相手関係に恵まれた印象ですし、近2走のうっ憤を晴らすような走りに期待したいところです。