業務スーパーにある大容量パック酒のひとつ、『本格麦焼酎 麦嘉門(むぎかもん)』。わりと手頃なお値段ではあるものの、ちょっと上級者向けの一本かもしれません。

すっきりした味わいの麦焼酎が多いなかで、本品は反対にしっかり濃いめの風味。香味にクセがあってストレートだと飲みづらいので、ロックや水割りから慣れるのがおすすめですよ。



『本格麦焼酎 麦嘉門』の価格・内容量は?

『本格麦焼酎 麦嘉門』は1,096円(税込、税抜997円)で販売中。内容量は1800ml。製造・販売は岐阜県各務原市にある菊川(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100mlあたり約61円。一般スーパーだと麦原料の本格焼酎(単式蒸留焼酎、焼酎乙類)は100円/100ml程度のものが多め。そこそこ安く感じる価格です。

ちなみに『本格芋焼酎 黒嘉門』(1,800ml・1,240円・約69円/100ml)という姉妹品もあります。そちらは芋焼酎。本品のほうがちょっと安いぐらいの価格設定ですね。

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アルコール度数は?

アルコール分は25%。ちなみに原料の麦はオーストラリア産とのこと。ここでコストカットしているのでしょうか。

キレの悪い香りに慣れればコクがあって十分おいしい

麦の本格焼酎って、澄み切った飲み心地や華やかな香りがある商品が人気ですよね(三和酒類の「いいちこ」とか)。本品はすこし違って、重ためのコクとパンチのある香りが特徴的。慣れれば悪くないおいしさなんです。

まずストレートだと、バナナのような南国系の果実感とバニラっぽい甘い香りがムワッと強烈に広がります。まったりした厚みがある甘さと相まった、キレの悪い濃厚感。最初は「失敗したかな……?」と思うぐらい飲みづらさを感じます。

ロックにすると香りと甘さが落ち着いてきて、ちょうどいい飲み心地に。あっさり素朴な麦の旨みもはっきりと立ってきます。個性は弱くなる代わりに、まろやかで普通においしい麦焼酎になるんです。

水割りやお湯割りにしても薄くなりすぎないコクがあります。すこし甘さが浮いてしまうけど、炭酸で割っても問題なし。ストレート以外であれば無難に飲めるおいしさですね。

際立った味ではないし、慣れが必要なのもあって、焼酎初心者には向かないかな。それでも価格を考えれば及第点のおいしさ。酒呑みであれば試してみてもOKな一本ですよ。