大阪ヘルスケアパビリオンの外観イメージ=大阪パビリオン推進委員会提供

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 小林製薬は21日、大阪・関西万博で大阪府市が企画する「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛と出展をやめると発表した。

 同社製の紅麴(こうじ)原料を使ったサプリで5人の死亡例を含む健康被害が相次いで報告され、未来に向けた発信をすることはふさわしくないと判断したとみられる。

 同社は21日に公表したプレスリリースで、製品回収と原因究明に全力をあげていることについて触れたうえで「状況に鑑み、パビリオンへの協賛及び出展を辞退させていただく」とした。

 ヘルスケアパビリオンは開催地・大阪の「顔」として、会場入り口付近に建設される。「『いのち』や『健康』の観点から未来社会の新たな価値を創造する」ことをうたう。未来の食や健康に関する展示を中心に据える内容だ。

 小林製薬は、協賛金5億円以上を支払う、上から2番目の「プレミアムパートナー」として参加し、「ミライのヘルスケア」コーナーの展示に関わる11社のうちの一つになる予定だった。