岩手県は自然に恵まれた立地で、四季折々の景色が楽しめるレジャースポットや新鮮な海産物などが楽しめます。

岩手県でマイホームを手に入れ、住宅ローンを利用したいと考えるとき、平均返済額がどれほどなのか気になる人もいるのではないでしょうか。今回は、岩手県で住宅ローンを利用しようとしている人に向けて、県内の利用状況の実態や住宅ローンの選び方などを紹介します。

岩手県の魅力

東北地方の太平洋側に位置する岩手県は、本州最大の面積を持ち、県内には奥羽山脈や岩手山など日本を代表する山々と、世界有数の漁場を擁する三陸海岸を有しています。世界遺産「平泉」「御所野遺跡」など国内外の観光客が訪れる文化的なみどころも多くあります。

また、岩手県の消費支出の平均をみると、土地の取得費や家賃などの住居費から食費まで、生活費が抑えられているという点が特徴です。支出を抑えられれば同じ収入でも生活に余裕が出るため、この点も岩手県の魅力的なポイントといえるでしょう。

岩手県の住宅の特徴

岩手県の冬は厳しい寒さになるため、暖かく過ごせる住環境が必要不可欠です。暖房で暖めた室温を維持するためには、外気温に影響を受けにくい、断熱性能の高い住居が求められます。積雪に耐えられることも必要です。

また、岩手県では空き家が多い状況となっています。住宅の状態や耐震性能・省エネ性能によってはリフォームが必要なこともありますが、中古住宅は比較的手に入りやすいといえるでしょう。

岩手県の平均的な住宅ローン利用状況

都道府県別の調査結果から、岩手県の平均的な住宅ローンの利用状況を見ていきましょう。

住宅ローン利用者の状況
岩手県の住宅ローン利用者の状況および東北地方・全国の統計結果は以下のとおりです。

出典:2022年度集計表|住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

住宅ローンを利用する年齢は岩手県、東北地方、全国ともに40代前半、家族構成は約3人と、大きな違いは見られません。ただし、岩手県の平均世帯年収は東北地方に比べて約50万円、全国と比べると約90万円低いことがわかります。

平均返済額
続いて、住宅ローンの平均借入額・平均返済額や取得した住宅の面積などを比較してみましょう。総返済負担率は年間返済額÷年収×100、年収倍率は取得資金÷世帯年収で求められる数値です。

出典:2022年度集計表|住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

岩手県の住宅取得にかかる資金(所要資金)および1ヶ月あたりの返済予定額は、東北や全国の平均と比べて低いことがわかります。しかし、岩手県は世帯年収も低いため、総返済負担率・年収倍率の平均値にはそこまで大きな差は見られません。

住宅ローンの選び方

ここまで紹介した岩手県の特徴や、住宅ローンの利用実態をふまえ、住宅ローンを選ぶポイントを紹介します。

1.固定金利か変動金利か
まずおさえておきたいのは、固定金利・変動金利どちらを選ぶかです。

まず固定金利とは、返済中の一定期間または全期間を決まった利息率で返済する方法です。金融市場の動向から影響を受けないため、金利上昇により利息が上がるリスクを避けたい人に向いています。全期間固定型なら、毎月の支払額をだいたい一定にでき、急に返済額が増えることはありません。

変動金利は、金融市場の動きに応じて金利が変化します。固定金利と比べると低金利に設定されているため、支払い当初は返済額を抑えられる点がメリットです。ただし、市場金利が上がったときは、それに応じて金利が上昇するため、最終的に固定金利よりも支払総額が増えてしまう可能性はあります。

金融市場の動向は予測が難しく、固定と変動、どちらが支払総額を抑えられるのかは分かりません。自分の返済スタイルや、リスクをどれくらい抑えたいのか、また許容できるのか、そういったことを総合的に考え、固定か変動か決めるとよいでしょう。

2.【フラット35】にするかどうか
全期間固定金利を希望する人におすすめの住宅ローンが、【フラット35】です。

【フラット35】は住宅金融支援機構と全国の民間金融機関が提携して運営している住宅ローンです。国民のよりよい住宅取得を目的としており、ライフスタイルに合わせたさまざまな住宅ローン商品や支援制度を用意しています。

「【フラット35】子育てプラス」など独自の制度がある、団信未加入でも申し込めるなどといった点が特徴です。

3.どの金融機関にするのか
どの金融機関で住宅ローンを組むのかも、住宅ローンを選ぶ際には重要なポイントです。金融機関は主に「地方銀行」「メガバンク」「ネットバンキング」「モーゲージバンク」といった種類があります。

・地方銀行
地方銀行は、地域に根差した運営が特徴です。住宅ローンを組む際にも、その地域の特色や顧客それぞれの事情に柔軟に対応してくれる傾向があります。その反面、金利はやや高めです。

・メガバンク
全国に展開しているメガバンクは、基本的に場所を選ばずに利用できます。金利が低めに設定されているほか、専用アプリなど便利な機能が充実しているところが多いでしょう。

・ネットバンク
ネットバンクは店舗を持たず、オンライン上で取引が完結する金融機関です。自宅から申し込めるため、銀行を訪れる手間が省けます。また、金利が比較的低い点もメリットです。ただ、窓口がないところでは対面して相談はできません。

・モーゲージバンク
モーゲージバンクは住宅ローン専門の金融機関です。一般的な金融機関は顧客の預金が資金源ですが、モーゲージバンクは住宅ローン債権を証券化することで資金を調達しています。ARUHIもモーゲージバンクの一つです。ARUHIフラット35やARUHIスーパーフラットなど、金利を抑えた住宅ローン商品や、変動金利のARUHIスーパー40など、顧客のニーズに応える幅広いプランを用意しています。

まとめ

岩手県は自然が豊かで、物価が低く生活費が抑えやすい点が魅力です。また、全国平均に比べて住宅取得費が安い土地でもあります。

住宅ローンを選ぶ際は、金利や金融機関の種類がポイントです。今回紹介した選び方を参考に、自分に合う住宅ローンを探してみましょう。住宅ローンについての悩みや疑問点がある場合は、ARUHIの店舗にお気軽にご相談ください。