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『ブレードランナー 2049』(2017)や『デューン 砂の惑星』シリーズのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、核戦争を題材としたアニー・ジェイコブセンによる新著『Nuclear War: A Scenario』の映画化企画を手がける見込みであることがわかった。米が報じている。

2024年3月26日にアメリカで出版された『Nuclear War: A Scenario』は、核兵器の製造に携わり、核への対応計画に内通する軍や民間の専門家への独占インタビューを通して、核戦争が起こった場合に何が起こるかについて刻一刻と迫るシナリオを掘り下げたノンフィクション。調査報道ジャーナリストとして活動するジェイコブセンは、ピューリッツァー賞歴史部門の最終候補作となった『ペンタゴンの頭脳』やニューヨーク・タイムズベストセラーの『エリア51』などで知られている。

このたび米レジェンダリー・ピクチャーズは、『Nuclear War: A Scenario』の映像化権を獲得。『デューン 砂の惑星』シリーズでタッグを組むドゥニ・ヴィルヌーヴがプロデューサーとして交渉中にあり、脚色、監督のいずれかも兼任する見込みであるという。ヴィルヌーヴとは長年のビジネスパートナーであるタニヤ・ラポイントも製作として名を連ねる。

現在、レジェンダリーとヴィルヌーヴは『デューン』シリーズ第3弾も。ほか、ヴィルヌーヴはやアーサー・C・クラークのSF小説などを控えている。2024年3月、米とのインタビューでは「今はまだ口外できないシークレットプロジェクト」の存在も明かしており、『デューン3』やクレオパトラの伝記映画よりも先に着手することが「良いアイデアだ」と語っていた。その“シークレットプロジェクト”が、今回報じられた『Nuclear War: A Scenario』である可能性もある。

核を題材とした作品といえば、原子爆弾の開発・製造を率いた理論物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの半生を綴った監督によるが2023年夏に公開され、世界興収10億ドルに迫る大ヒットを記録。日本でも本国から8ヶ月遅れで公開され、話題を呼んだ。『Nuclear War: A Scenario』は現実世界における潜在的な核戦争の可能性に迫った作品ということで、現代的なメッセージ性がより強い作品となりそうだ。

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