<東カレWEBのおすすめ記事をご紹介!>



エンジェル係数という言葉を、ご存知だろうか?

これはエンゲル係数にひっかけたワードで、全消費支出に占める教育費の割合のことを指す。

この連載では、普段絶対に知ることのできない“ある家庭の教育明細”を紹介していく。

他人の家計簿を覗き見して、我が家のエンジェル係数が高すぎないか、答え合わせをしてみよう。

取材・文/風間文子


12歳以下の子どもが3人、父親はFIREした家族の家計簿



【今回の取材対象者】

名前:松沢さん(37歳)
職種:無職
住居:神奈川県葉山市の一戸建て住宅
家族:妻(37歳)、長女(12歳)、長男(10歳)、次女(4歳)

今回話を聞いた松沢さんは、3人の子を持つ父親であり、40歳手前でFIRE生活を送っている。

なんと3人の子どもは、全員小学生以下。ここからさらに教育費がかかってくる年頃であるにもかかわらず、すでに松沢さんは無職の状態なのだ。

では一体、どのようにして家計をまわしているのだろうか。まずは一家の家計簿を見ていこう。

【松沢家の家計簿】




無職であるはずの松沢さん。しかし世帯年収でみると約800万円、手取りに直すと年間620万ほどの収入があるという。これは、どういうことだろうか。

「妻が時短勤務で働いているのと、所有している不動産の家賃収入、株式投資の配当金や運用益ですね。

もともと株式投資が好きで、とくに個別株については若い頃から続けています。銘柄の将来性や価値を見極めることが得意なんです。

それから自宅半分を賃貸に出せるように設計して建てたので、そこで家賃収入を得られるようになったこと。あとは相続した不動産の方からも収入があります」(松沢さん)

さらに20代前半で起業した会社の株式と、30代前半から経営者として携わった事業を数年前に売却し、まとまった資金を手にすることができた。

「そこで最初は子どもたちと過ごす時間を作るために、1年間だけ休職をしようと考えていました。

ですが、いろいろとシミュレーションしてみると、資産運用のポートフォリオを組み直せば働かなくても生活は可能だとわかって…。そのままFIREしちゃったっていう感じです」

それが2年前のことだという。

そんな松沢さん一家のやりくり方法や、我が子に費やすお金の使い方を取材していくと、FIRE生活を送る家族ならではの価値観や金銭感覚が見えてきた。

FIREの家計をどうやりくりしている?本編はこちらから>>