CBS MarketWatchによると、米自動車部品大手リア・コーポレーションは、米著名投資家のカール・アイカーン氏が2億ドル(約237億円)を投じて同社株を購入し、取締役に就任することを明らかにした。同発表を受けて、同社の株価は17日、前日比15.25%高の28.34ドルと急伸して引けた。

  契約によると、リアは同氏が率いるファンド管理会社に対し、1株当たり23ドルで870万株(発行済み株式全体の約13%に相当)を発行する。独占禁止当局の承認を得た後、向こう45日以内に売却作業が完了する見通し。

  同社はまた、第3四半期の業績について、6000万−7000万ドルの税引き前損失を計上するとの見通しを示した。市場予想は1株当たり63セントの赤字。売上高は、市場予想の39億3000万ドルを上回る41億ドル。リストラ費用で1700万ドルを、W.L.ロスとの合弁会社に対する自動車内装事業の売却で約2900万ドルの損失を計上するという。

  リアは先月、北米の自動車各社が相次いで減産を行なっていることを理由に、2006年の売上高が3億ドル、最終利益が約15%それぞれ減少すると警告している。【了】