雲取賞に出走するアマンテビアンコ(撮影:下野雄規)

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 大井競馬場で2月14日(水)に行われる雲取賞(3歳・JpnIII・ダ1800m)。昨年までは南関東のローカル重賞として行われていたが、今年からダート三冠に向けた前哨戦として、ダートグレード競走に格上げされた。初年度はJRAから3頭、地方から13頭が出走する。

 地方所属馬の上位2頭、JRA所属馬で5着以内となった上位2頭に羽田盃への優先出走権が与えられる。一冠目と同じ大井・ダ1800mで行われる一戦。直行切符を獲得するのはどの馬か。発走予定日時は14日(水)の16時35分。主な出走馬は以下の通り。

■アマンテビアンコ(牡3、美浦・宮田敬介厩舎)

 祖母シラユキヒメのいわゆる“白毛一族”。デビュー戦を1.3/4馬身差で制すと、プラタナス賞でも3着に入り、カトレアSで早くも2勝目をマークした。3戦2勝と“良血”にたがわぬ走りを見せている。母ユキチャンは同じ大井1800mのTCK女王盃勝ち。血統的にも適性は申し分なく、大舞台に向けて重賞でも結果を出したい。

■イーグルノワール(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)

 芝で迎えたデビュー戦は4着だったが、2戦目でダートに転じると早くも初勝利。さらに、続くプラタナス賞、兵庫ジュニアグランプリと連勝し、年末の全日本2歳優駿でも2着に入った。アマンテビアンコを3走前に破っており、対戦成績でみれば最上位。フォーエバーヤングが不在となる今回は、重賞2勝目のチャンスあり。

■ウルトラノホシ(牡3、佐賀・真島元徳厩舎)

 佐賀で重賞2勝の実績を挙げ、昨年末は全日本2歳優駿に参戦。初の左回り、長距離遠征など不慣れな部分が多くありながら、6着とまずまずの結果を残した。続くブルーバードCは、4角で他馬と接触するアクシデントがありながら、直線はあわやの脚を見せて4着。佐賀と同じ右回りに替わる今回は、さらなる上昇気配だ。

■ローリエフレイバー(牝3、大井・月岡健二厩舎)

 デビュー戦は3着だったが、続く条件戦を7馬身差で制すと、雷鳥特別を大差、はくたか特別を9馬身差で圧勝。年末の東京2歳優駿牝馬も快勝し、ワンサイドなパフォーマンスで南関東2歳女王に輝いた。今回はJRA勢や牡馬が相手になる。これまでより大幅に相手は強くなるが、連勝中の勢いを味方にビッグタイトルを狙う。

 そのほかにも、全日本2歳優駿で3着に入ったサントノーレ(牡3、大井・荒山勝徳厩舎)、浦和のニューイヤーCを勝利したギガース(牡3、船橋・佐藤裕太厩舎)などが出走を予定している。