おつゆの風味が神すぎ!干し椎茸で「ピェンロー鍋」作ってみた♪自然の為せる旨味の極限だわ…♡【農家直伝】
みなさん、干ししいたけってストックしていますか?保存がきくし、凝縮した旨味が染み出るし、ダシをとるにはとっても便利ですよね。ただ、ダシをとる以外の使い方って、いまいち思い浮かばない…。そんなとき、埼玉県のしいたけ農家・貫井香織さんに「ピェンロー鍋を作ってみて」とオススメされました。ピェンロー鍋とは、干ししいたけをふんだんに使った中国発祥の鍋だそう。生しいたけじゃなく、干ししいたけを使う鍋とは珍しい…。よし、作ってみよう!
ピェンロー鍋とは、干ししいたけでとったダシに白菜や豚肉、春雨などを加えて煮込んだ鍋のこと。味付けは、塩、ゴマ油、一味唐辛子だけと、とってもシンプル!具材から出たダシの旨味を余すことなく堪能できる料理なんだとか。
貫井さんの干ししいたけを使ったイチオシ料理ということで、いやがおうでも期待が高まります!
絶対にリピしたくなる!「しいたけのピェンロー鍋」の材料はこちら
材料(2人分)
干ししいたけ…20g
白菜…1/4個
豚バラ薄切り肉…100~200g
春雨…40g
水…1L
ゴマ油…50ml
塩…少々
一味唐辛子(お好みで)…少々
まずは、干ししいたけでダシをとります!
下準備
・鍋に水を入れ、干ししいたけを戻しておく。
「干ししいたけのダシは、冷たい水でじっくり戻すとおいしくなります」(貫井さん)
しいたけが水面から浮かないようラップをして、4時間ほどおきました‼貫井さんによると、2~3時間でも大丈夫だそうです。
見てください!しいたけの旨味の詰まったダシがたっぷりと出ています。
今回は、戻し時間短縮のために、スライスタイプを使いましたが、丸い肉厚の干ししいたけを前の晩から戻しておくと、よりおいしいダシになるそうですよ。
いよいよ、具材を入れて煮込んでいきます。
作り方
1.白菜は2cm幅に、豚肉は食べやすい大きさに切る。
2.春雨は、鍋にたっぷりの湯(分量外)を沸かし、2~3分茹でてザルにあげ水気を切っておく。
3.干ししいたけを戻した鍋をそのまま火にかけ、沸騰したら白菜の芯の部分を入れる。
4.白菜がしんなりしてきたら、残りの白菜、豚肉、ゴマ油、塩を入れて、さらに煮込む。
5.ほどよく煮えたら、2の春雨を入れる。
6.春雨に火が通ったらゴマ油少々(分量外)をたらせば、完成。
うーん、ゴマ油の香りに食欲をそそられます~。
さっそくいただいちゃいましょう。
うん、しいたけのダシがとにかく効きまくっていて、おいしい‼
おつゆはもちろん、素材にもしいたけの味が染み染みで、そのやさしい味わいに心も体も温まります。
調味料ではなく、まさにしいたけの旨味で成り立っていて、自然が生み出す旨味の極限を見た気がします(笑)。
お好みで一味唐辛子をぱらりとかけても◎。
「わが家では、鍋に一味唐辛子を入れていっしょくたに味付けをしてしまいますが、本場の中国では、各々が器に取り分けた際に、塩と一味唐辛子を入れて好みの味にして食べるそうです」(貫井さん)
この料理は、しいたけのダシが肝。
後日、丸の干ししいたけをひと晩水に戻してからピェンロー鍋を作ってみたのですが、より滋味深い味が楽しめました。
時間があるときは、ぜひ丸の干ししいたけでも作ってみてくださいね‼
貫井さんは、今回紹介したレシピの他にも、しいたけに関する情報をホームページなどでも発信しています。そちらもぜひ、ご覧ください。
貫井園
貫井香織さん
埼玉県生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社、PR会社を経て、2008年に父親が経営する「お茶としいたけ 貫井園」に就農。原木しいたけ栽培において農林水産大臣賞を5度受賞の同園で働きながら、ワインに魅せられ、2016年に醸造用ぶどうの栽培を開始。2022年から、自家製ぶどうによる醸造ワインの販売を手掛ける。
2015年第10回さいたま輝き荻野吟子賞、2017年農業女子アワード「農業女子の知恵・夢部門」、2018年6次産業化アワード奨励賞を受賞。農業女子プロジェクトメンバー。
●貫井園ホームページ
http://www.nukuien.com/
●インスタグラム @nukuien
https://www.instagram.com/nukuien/