【第100回箱根駅伝】柏原竜二以来の2年連続区間新記録!金栗四三杯受賞の城西大学・山本唯翔選手インタビュー
第100回箱根駅伝。2年連続で5区区間賞獲得、区間新記録を打ち立て、城西大学史上最高順位となる総合3位でのフィニッシュに大きく貢献し「金栗四三杯」を受賞した城西大学・山本唯翔選手(4年)のインタビューです。
――受賞した感想をお願いします。
「今回はMVPという賞に選んでいただき、ありがとうございます。今後の競技人生においてもいい経験になりました」
――今後の目標は?
――「大学卒業後は実業団のSUBARUで競技を継続します。個人的にはマラソンに挑戦したいと思っています。次のMGC(マラソン/
グランドチャンピオンシップ)に向けて、マラソンが走れる体作りや準備をしていき、オリンピックに出場できるようにしたいです。オリンピックに出場した際には、表彰台を目標にしたいと考えています。ロサンゼルスオリンピックを目標にしたいです」
――チームとして今回の大会はどうでしたか?
「城西大学は総合3位を目標に掲げて取り組んできました。まずは三大駅伝で結果を残すというところで、出雲・全日本と自分たちが設定していた目標以上の順位を取ることができました。チーム全体の目標に対して、練習面、生活面から真剣に取り組んできたことが今回の結果に繋がったと感じています。総合3位という結果で終わるのではなく、来年度の後輩たちに良い形で繋ぐことができたと思うので、今回の結果は嬉しく思っています」
――雨の中での走りになったが、影響はありましたか? また、今井正人さん(現トヨタ自動車九州、順天堂大学OB)の記録に少し届かなかったことに関してはどう感じていますか?
「天候に関しては、雨が降る想定はしていました。監督から、『雨が降ったら、記録よりも自分との戦いだ』と伝えられていて、最初は区間記録を意識するのではなく、3位でフィニッシュできる位置で繋ぐことを大切にしていました。昨年は小涌園で足が痙攣してしまいましたが、今回はそれに対して準備をしていたので芦之湯まででタイムを稼ぐことができました。監督車からも『今井さんの記録を狙えるぞ』と言ってもらったので、励みになりました。結果として今井正人さんの記録には及びませんでしたが(1時間09分14秒、2秒及ばず)、この1年間、5区に対して誰よりも強い思いでやってきたので、皆さんの記憶に残る走りができたと思っています。『山の神』になれなかったことに対する悔しさよりも、自分の走りをして区間新記録を打ち立てられた嬉しさのほうが大きいです」