井上尚弥、来年は7年ぶり3試合を要望 Sバンタム級はあと2年を想定「2年で6試合。だから来年初戦は5月」
井上尚弥が2階級4団体統一から一夜明けて会見
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が27日、2階級4団体統一の快挙から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回1分2秒KO勝ち。男子では世界2人目となる2階級4団体統一の歴史的偉業。この日は同級で戦うことについて、体と相談しながらもあと2年を想定していることを明かした。来年は7年ぶり3試合開催を希望しているという。
井上は史上最速の5か月で4団体統一。前夜は今後の階級について「来年、再来年とまたこの階級で」と語っていた。興味がある相手として過去に挙げたムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、ルイス・ネリ(メキシコ)、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)を倒せば、2025年の相手がいなくなるが、この日は真意を明かした。
「誰とやるかで『あと2年』ということではないです。3年後(2026年)はさすがにわかんないです。だけど、来年、再来年は自分の体の成長具合がなんとなくわかっているから(あと2年と)言っているだけ。3年後ももしかしたらスーパーバンタム級にいるかもしれない。だから、なんとなくちゃんと頭の中で整理できるのが、2年というだけです」
これまで通りあくまで体と相談しながら適正階級で戦う方針だが、現時点では5階級制覇がかかるフェザー級転向は2026年になる感触のようだ。また、年間の試合数は「2年で6試合はやりたいです。来年3試合やりたいとは伝えているので。だからこそ(来年初戦の希望は)5月です」と言及。スーパーフライ級時代の2017年以来、7年ぶりの年間3試合を求めた。
気になる次戦の有力候補は2人。WBAは4月にタパレスに判定負けしたアフマダリエフが、WBCは元世界2階級制覇王者のネリが指名挑戦権を持つ。井上は興味を抱く選手について「アフマダリエフ、ネリ」と挙げつつ、「今は相手について言えることはない。あとは大橋会長が決めること」と話すにとどめた。
会場は1988、90年に2度世界戦に臨んだマイク・タイソン(米国)以来34年ぶりの東京D開催が海外メディアで有力視されている。陣営の大橋秀行会長は「これからゆっくり考えます。より大きな会場を考えてます。(東京Dは)選択肢としてあります」と話し、井上も「(もし実現した場合は)そりゃ楽しみですよ。有明アリーナの数倍。実現したら楽しみです」と口にした。
(THE ANSWER編集部)