ニッポン放送×ヨーロッパ企画・上田誠で『鴨川ホルモー、ワンスモア』を上演 中川大輔、八木莉可子らに加え、かもめんたるや男性ブランコも出演
2024年4・5月に東京・サンシャイン劇場、大阪・サンケイホールブリーゼにて、ニッポン放送と、「ヨーロッパ企画」上田誠のタッグでおくる、エンタメ舞台シリーズ第4弾『鴨川ホルモー、ワンスモア』が上演されることが決定した。
原作は、2006年に発表された万城目学のデビュー作にしてベストセラーとなった小説『鴨川ホルモー』(角川文庫刊)とその外伝的続編『ホルモー六景』(角川文庫刊)。日本古来の陰陽道を取り入れた奇想天外な設定を、緻密な構成と独創的なユーモアと個性豊かなキャラクターで描き、「第4回ボイルドエッグズ新人賞」受賞、「本の雑誌」エンターテインメントで2006年度の第1位、「2007年本屋大賞」6位などに選ばれ話題を呼んだ。
そんな「鴨川ホルモー」を“ワンスモア”とタイトルを新たに、京都を代表する劇団「ヨーロッパ企画」上田誠が魅力たっぷりにセンセーショナルに舞台化する。
出演は、京大新入生で謎のサークル「京大青竜会」に入ることになった主人公・安倍役に、『仮面ライダーゼロワン』(EX)で注目を浴び、現在も『コタツがない家』(NTV)、『くすぶり女とすん止め女』(TX)などドラマ出演多数、メンズノンノ専属モデルとしても活躍する、若手最注目俳優・中川大輔。
安倍と同じく京大1回生で「京大青竜会」に入会し安倍に一目惚れされる早良京子役に、モデルとしてデビュー後、雑誌やCMで多く活躍する他、俳優としても、連続テレビ小説『舞いあがれ』(NHK)、『おとなりに銀河』(NHK総合)、『パリピ孔明』(CX)など話題作に出演、さらに10月より『アナザースカイ』(NTV)新MCに就任するなど、活躍が目覚ましい八木莉可子。
安倍と共に「京大青竜会」に勧誘を受けた帰国子女でやや常識はずれな京大1回生の高村役に、2.5次元系作品のみならず、ドラマ・映画などに活躍の場を広げ、今年公開のヨーロッパ企画製作の映画『リバー、流れないでよ』での好演が記憶に新しい実力派俳優・鳥越裕貴。
安倍たちと「京大青竜会」の同期で無口で不愛想な京大1回生の楠木ふみ役に、「乃木坂46」4期生の中心メンバーで、近年グループ以外の活動で、舞台・映画・バラエティでの活躍が目立つ清宮レイ。
さらにスポーツマンでイケメンな京大1回生で「京大青竜会」のメンバー・芦屋満役を、映画『正欲』(2023/岸善幸監督)での突き刺さる演技が印象深い、劇団EXILEの佐藤寛太が演じるなど、次世代を担うアップカミングなキャストが集結した。
そして、演劇界でも注目をあつめる、お笑いコンビかもめんたる・岩崎う大と槙尾ユウスケが前作『たぶんこれ銀河鉄道の夜』に続き再登板。今回はもう一組、2021年キングオブコント準優勝、昨年M-1グランプリファイナリストと快進撃が続く人気お笑いコンビ男性ブランコの浦井のりひろと平井まさあきの出演も決定。
さらには、石田剛太・酒井善史・角田貴志・土佐和成・中川晴樹と劇団「ヨーロッパ企画」の主要メンバーが脇を固め、藤松祥子、片桐美穂、日下七海、ヒロシエリと演技派俳優が勢ぞろい。豪華絢爛18名のキャストでおくる。
京都の街に巻き起こる疾風怒濤の狂乱絵巻に期待しよう。
【あらすじ】
2浪したのち京大に入学した安倍が、怪しい先輩の誘いと早良さんへの一目ぼれに任せて入った「京大青竜会」なるサークルは、千年の昔から脈々と続く謎の競技「ホルモー」をするサークルだった。当惑とときめき、疑いつつ練習、そしてこの世ならざる「奴ら」との邂逅。俺たちが開けたのはなんの扉だったろうか。世界の謎よりも魅惑的な彼女の鼻、そして押し寄せるリグレット。すべては思い返せば喜劇。鴨川ホルモー、叶うならワンスモア。
キャストコメント
■中川大輔/安倍 役
中川大輔
「いつかヨーロッパ企画の舞台に出たい」と公の場でもプライベートでも話していたので、
今回お話を聞いた時は驚きました。しかも演目は『鴨川ホルモー』。
想像するだけでわくわくしてきます。京都は撮影で長期滞在したこともあり、大好きな街なので、あの市内の景色を思い浮かべながら京大青竜会の怒涛の青春を駆け抜けたいと思います。
僕が演じる安倍は京大生です。自分とは思考回路が全く違う人間ですが、出来うる限り理解して、彼の可笑しみを表現できたらなと思います。
初めての主演舞台ですが、原作ファンのみなさん、そして劇団ファンの皆さんにも満足してもらえるよう全力で演じていきますので、皆さんぜひ劇場に足をお運び下さい!
■八木莉可子/早良京子 役
八木莉可子
早良京子を演じさせていただきます、八木莉可子です。
実は以前からヨーロッパ企画さんが大好きで…。今回ヨーロッパ企画さんとご一緒させていただける事になり、夢のような気持ちです。
しかも原作は万城目学さんの『鴨川ホルモー』。実は今回が初舞台で、緊張や不安も大きいのですが、とっても素敵な原作と素敵な役者の皆さまに、心をずっしりと支えていただいている気持ちです!
京都の摩訶不思議なお話をつくれる事に、感謝とワクワクでいっぱいです。『鴨川ホルモー、ワンスモア』よろしくお願いします!
■鳥越裕貴/高村 役
鳥越裕貴
この度、舞台『鴨川ホルモー、ワンスモア』にて高村役を演じさせて頂きます、鳥越裕貴です。
まさか自分が地元の友達と小説や映画で楽しんできた作品の舞台版に出演する事になるとは思いもしなかったです。友達も驚いていると思います。
そして、大好きなヨーロッパ企画さん!
素敵なキャストさん方の中でしっかり高村を演じられればと思います。
果たして、高村の"ちょんまげ"は見れるのか?!
もう、色々と楽しみで仕方がないです!
■清宮レイ(乃木坂46)/楠木ふみ 役
清宮レイ(乃木坂46)
今回、このニッポン放送さんと、ヨーロッパ企画・上田誠さんのシリーズ第4弾に参加することができ、本当にうれしいです!
過去に出演させていただいたメンバーからも楽しいお話をたくさん聞いているので、私も今からワクワクが止まりません! すでに待ちきれなくて物語の舞台となる京都へ勝手に下見に行ってきました。もう準備万端です!
初めての大学生役ですが、見に来てくださる皆様に楽しんで頂けるよう、ご一緒する同世代の方々や、ヨーロッパ企画の皆様とともに精一杯役を務められたらと思っております。
■佐藤寛太/芦屋 満 役
佐藤寛太
この舞台のお話が来た時に、「どうやって?」という疑問がまず浮かび、あらすじをいただいた時に、その謎はますます深まるばかりでした。
舞台の内容もエチュードで芝居をしながら話を構成していくと伺っていますし、今現在、どんな舞台になるのか全く想像がつきません。
何ひとつとして保証はないのですが、全てを受け入れて、上田さんについていこうという心の準備はできており、きっとうまくいくと信じています。
来てくださった方が、劇場を後にする時に来て良かったと心から思えるものを創作したいと思っておりますので、楽しみに劇場へお越しいただけると幸いです。
■浦井のりひろ(男性ブランコ)/三好 弟 役
浦井のりひろ(男性ブランコ)
あのヨーロッパ企画さんの舞台に参加させていただけるだなんて! しかも『鴨川ホルモー』の舞台版! 京都出身としては恐悦至極でございます。少し前から、見たドラマや映画の脚本が偶然上田さんだったり角田さんだったりして、いつの間にかヨーロッパ企画さんのエンタメに取り囲まれていたんだなあと感じています。演劇スペシャリストのみなさんとまずは「角田さんに雰囲気が似ている」の一本槍でコミュニケーションを図ろうと思います!
■平井まさあき(男性ブランコ)/松永 役
平井まさあき(男性ブランコ)
こんにちは男性ブランコ平井と申します。
今回、舞台版『鴨川ホルモー』に一枚噛ませていただくことなりました。
好きな作品『鴨川ホルモー』が原作で、なおかつ好きな劇団のヨーロッパ企画さんと共に舞台をやらせていただくことに、喜びを噛み締めております。噛めば噛むほど喜び汁がじゅわりと染み出してきます。相方以外、まだ同じ作品で共演したことのない凄腕の演者さんばかりです。凄腕だけでなく凄胸でもあると思うので、その凄胸を借りる気持ちで、この舞台のおもしろさの礎になれたら本望です。皆さんぜひ劇場に凄足をお運びください。
■槙尾ユウスケ(かもめんたる)/立花美伽 役
槙尾ユウスケ(かもめんたる)
今回は女性役での出演ということで、今からとても緊張しています。数年前と比べて、女性メイクや女性の格好をする機会がめっきり少なくなったので、腕が鈍っていると感じます。顔のたるみを引き上げたり今の自分に合ったメイクの仕方を研究したりするなど、ベストを尽くしてこの舞台に臨みたいと思います。
昨年の『たぶんこれ銀河鉄道の夜』に続いて今回もヨーロッパ企画の方々とご一緒できるのも嬉しいですし、男性ブランコの二人との初共演もとても楽しみです!
■岩崎う大(かもめんたる)/菅原 真 役
岩崎う大(かもめんたる)
『たぶんこれ銀河鉄道の夜』に続いて再び上田作品に出られること、非常に楽しみです。上田さんと鴨川ホルモーの相性は大分良さそうなので、そこに水を差さないように頑張ります。男性ブランコもいるので、とりあえずみんなで協力して一緒に史上最高のコメディを一旦創りあげたいと思います。
脚本・演出:上田 誠 コメント
上田誠
ホルモーなる謎めいた競技をめぐる、京都の大学生たちの青春群像劇でありリグレット劇です。春ごろに万城目先生から思いがけない導きをいただき、17年前に書かれた傑作奇書を一も二もなくワンスモアさせていただく運びとなりました。
僕も他ならぬ京都で大学時代をすごし、演劇サークルの打ち上げの2次会では鴨川沿いへと繰り出したものです。演劇サークルに入りたてのころは、日々が謎先輩やカラフルな同級生たちとの出会いの連続だったし、ときめきや棘のようなできごとや、ワンスモアと叫びたいリグレットに満ちていました。当時はそれなりに切実で、今振り返ると喜劇です。そんなのすべてがそうですが。友人のマンションのあの夜の冷え方や、喫茶店の日当たりをよく覚えています。
その真ん中に劇があり、先輩たちが作るそれはとても謎めいていました。そして劇をとりまく日常の方がむしろイベントフルでした。思いがけず自分語りになってしまいましたが、鴨川ホルモーを読んで、強烈に思い返すのはそういう季節です。
カラフルな俳優たちやおもしろ先輩がたが鴨川デルタに集まってくれました。『鴨川ホルモー』それから『ホルモー六景』で語られたことや語られなかったこと、2次会の土手のあちこちに落ちて煌めいていたものを、拾い集めて語ってゆくような劇になりそうです。喜劇にします。
原作:万城目 学 コメント
前回公演『たぶんこれ銀河鉄道の夜』を鑑賞後、一個の小説をステージ上の物語に組み替えるメソッドを確かに体得したかに見える上田誠氏に「もう、何でも作れますね」と伝えたら、「何か、おすすめの作品ありますか」と訊ねられました。
「うーん、鴨川ホルモー?」
瓢箪から駒。言ってみるもんやで精神万歳。このひと言から、話が進み始めました。実は『鴨川ホルモー』は十七年もむかしに書かれた小説です。それを今の若者たちが演じ、物語に新たな命を吹きこんでもらえることが何よりうれしい。「ワンスモア」はその新たな命の証であります。