Breaking Downは格闘技界にマイナスか?に啓之輔が答える「プラス部分にも目を向けて欲しい」
1分間の格闘技大会「Breakng Down 10」で、元THE OUTSIDER選手たちが引退を懸けて闘うことになった。自分で身の引き方を決めるならともかく、運営サイドから「負けたら即、引退」という言葉が出たことに“キング・オブ・アウトサイダー”啓之輔(40)は怒りを隠さない。オーディションでも「溝口(勇児=COO)さん、これやる意味あります? こういう役にさせるんですか、俺を!」と激高した。
【写真】目の前に立つとやはり緊張感が…啓之輔の撮り下ろしカット【7点】
「もともとはRIZEとかK-1とかプロ団体との対抗戦をやるという話だったんです。ところが前々日くらいになって急に喧嘩自慢とやるこということになったので、『だったら無理して自分のことを使わなくても結構ですよ』と伝えたんですけどね。それで蓋を開けたら、ダイスケとかいうよくわからない奴にいきなりビンタされて……。それが本人の意思だったらまだしも、上にいる連中にけしかけられた可能性もあると思っているんです」
しかしオーディションから時間が経つにつれ、啓之輔も気持ちを切り替えたという。「あのときはムカついたけど、客観的に見たら面白い」「すべての怒りは試合にぶつけるまで」と前向きに捉えている。
「世代交代は結構ですけど、喧嘩自慢とかに出てくる若い奴らには“華”がないんですよ。みんな、サボテンみたいな感じ。同じような坊主頭で、同じように乱闘してね。それぞれ頑張ってはいるんだろうけど、それで大会が盛り上がるかっていうと、ちょっと微妙じゃないですか。
最近のBreking Downは、どんどんTHE OUTSIDERに近づいている印象もあるんです。『全国の不良たちよ、集まれ』みたいなテーマは当時と同じ。結局、そのやり方が数字を稼げると運営は考えているんじゃないかな」
THE OUTSIDERに出ていた頃の啓之輔は、まだ若くてギラついていた。現在は年相応の風格を身につけており、自分でも「はっきり言って、牙は抜かれた状態」と落ち着いて語る。
「オーディション現場で何を言われようが、結局は誰かが止めてくれるわけでね。ガキと同じテンションで騒ぐなんて、今の自分にはできないですよ。むやみに手を出したてきたり、意味なく因縁をつけないと、あいつらは目立つこともできない。ちょっと哀れだなとすら感じます。
もちろん俺だって若い頃は似たような部分もありましたよ。だけど自分のジムで子供たちを教えていると、いくら仕事の一環とはいえ、『この野郎!』なんてやってられないですよ。子供たちや親御さんたちの顔が頭にチラつきますから」
このように指導者としての顔も持つ啓之輔は、「Breaking Downは格闘技界にとってマイナス」という意見をどのように受け止めているのか? 「自分は出場している立場だから公正さを欠くかもしれませんが」と前置きしつつ、持論を展開し始めた。
「(批判する)魔裟斗さんにしろ、鈴木千裕選手にしろ、悪い面ばかりを見ている気がするんですよ。Breaking Downで格闘技に興味を持つ人だっているし、いいところもあるはずですけどね。Breaking Downがそこらにある不良の格闘技イベントと決定的に違うのは、朝倉末来がCEOをやっていることにあると思う。
朝倉末来は選手としてもRIZINに上がって、しっかりした実績を残しているじゃないですか。これでトップがテレビマンとかだったら、単なるPV稼ぎのバラエティで終わっていたはずですから」
今回、啓之輔は作為的に引退を懸けさせられる羽目になったが、それがなかったとしても以前から身の引き方は考えていたという。自分が闘う“必然性”や“物語性”が見出せなくなっているらしい。
「今の自分は完全に指導がメイン。おかげさまでジムからはプロで活躍する選手も出るようになりましたし。今はまだジムにいる若手にボコボコにされることがないから、勘違いして自分もBreaking Downに出ていますけど、ここで上を目指したいとも思えないですしね。だけど応援してくれる人もいるし、今回もやるからには徹底してやりますよ。相手のことは眼中にないし、対策も練っていないですけど」
ここまで淡々と啓之輔は話すと、「いきなりビンタされた以上、23日は大人の怖さを教えてやらないとね」とニヒルに笑った。
【あわせて読む】“ミスター・アウトサイダー”啓之輔 「そもそもBreakingDownって不良の大会なんですかね?」
「もともとはRIZEとかK-1とかプロ団体との対抗戦をやるという話だったんです。ところが前々日くらいになって急に喧嘩自慢とやるこということになったので、『だったら無理して自分のことを使わなくても結構ですよ』と伝えたんですけどね。それで蓋を開けたら、ダイスケとかいうよくわからない奴にいきなりビンタされて……。それが本人の意思だったらまだしも、上にいる連中にけしかけられた可能性もあると思っているんです」
しかしオーディションから時間が経つにつれ、啓之輔も気持ちを切り替えたという。「あのときはムカついたけど、客観的に見たら面白い」「すべての怒りは試合にぶつけるまで」と前向きに捉えている。
「世代交代は結構ですけど、喧嘩自慢とかに出てくる若い奴らには“華”がないんですよ。みんな、サボテンみたいな感じ。同じような坊主頭で、同じように乱闘してね。それぞれ頑張ってはいるんだろうけど、それで大会が盛り上がるかっていうと、ちょっと微妙じゃないですか。
最近のBreking Downは、どんどんTHE OUTSIDERに近づいている印象もあるんです。『全国の不良たちよ、集まれ』みたいなテーマは当時と同じ。結局、そのやり方が数字を稼げると運営は考えているんじゃないかな」
THE OUTSIDERに出ていた頃の啓之輔は、まだ若くてギラついていた。現在は年相応の風格を身につけており、自分でも「はっきり言って、牙は抜かれた状態」と落ち着いて語る。
「オーディション現場で何を言われようが、結局は誰かが止めてくれるわけでね。ガキと同じテンションで騒ぐなんて、今の自分にはできないですよ。むやみに手を出したてきたり、意味なく因縁をつけないと、あいつらは目立つこともできない。ちょっと哀れだなとすら感じます。
もちろん俺だって若い頃は似たような部分もありましたよ。だけど自分のジムで子供たちを教えていると、いくら仕事の一環とはいえ、『この野郎!』なんてやってられないですよ。子供たちや親御さんたちの顔が頭にチラつきますから」
このように指導者としての顔も持つ啓之輔は、「Breaking Downは格闘技界にとってマイナス」という意見をどのように受け止めているのか? 「自分は出場している立場だから公正さを欠くかもしれませんが」と前置きしつつ、持論を展開し始めた。
「(批判する)魔裟斗さんにしろ、鈴木千裕選手にしろ、悪い面ばかりを見ている気がするんですよ。Breaking Downで格闘技に興味を持つ人だっているし、いいところもあるはずですけどね。Breaking Downがそこらにある不良の格闘技イベントと決定的に違うのは、朝倉末来がCEOをやっていることにあると思う。
朝倉末来は選手としてもRIZINに上がって、しっかりした実績を残しているじゃないですか。これでトップがテレビマンとかだったら、単なるPV稼ぎのバラエティで終わっていたはずですから」
今回、啓之輔は作為的に引退を懸けさせられる羽目になったが、それがなかったとしても以前から身の引き方は考えていたという。自分が闘う“必然性”や“物語性”が見出せなくなっているらしい。
「今の自分は完全に指導がメイン。おかげさまでジムからはプロで活躍する選手も出るようになりましたし。今はまだジムにいる若手にボコボコにされることがないから、勘違いして自分もBreaking Downに出ていますけど、ここで上を目指したいとも思えないですしね。だけど応援してくれる人もいるし、今回もやるからには徹底してやりますよ。相手のことは眼中にないし、対策も練っていないですけど」
ここまで淡々と啓之輔は話すと、「いきなりビンタされた以上、23日は大人の怖さを教えてやらないとね」とニヒルに笑った。
【あわせて読む】“ミスター・アウトサイダー”啓之輔 「そもそもBreakingDownって不良の大会なんですかね?」