アメリカのジョー・バイデン大統領やカマラ・ハリス副大統領、そしてホワイトハウスが、Metaが開発した短文投稿SNS「Threads(スレッズ)」の公式アカウントを開設しました。Threadsと競合するXが、オーナーであるイーロン・マスク氏の反ユダヤ主義的コメントなどの影響で揺れる中、アメリカ大統領の公式アカウント開設はThreadsの影響力を増加させる可能性があります。

White House launches Threads accounts for Biden, Harris

https://www.axios.com/2023/11/20/white-house-biden-harris-threads-x-twitter-account



Joe Biden’s birthday gift to himself is a Threads account - The Verge

https://www.theverge.com/2023/11/20/23969994/president-joe-biden-threads-account

White House And Joe Biden To Launch Threads Accounts - Deadline

https://deadline.com/2023/11/joe-biden-threads-twitter-elon-musk-1235630106/

バイデン大統領は現地時間の2023年11月20日、Threadsに公式アカウントを開設しました。最初の投稿は、「皆さん、バイデン大統領です。今日、皆さんは新しいプラットフォームで私の話を聞いていますが、皆さんに対する私のメッセージは変わっていません。今、私たちは時代の変わり目に直面しています。歴史の中で、今日の決断が今後数十年を左右するような困難な瞬間のひとつです。しかし、私にはアメリカの暗く、悲惨で、分裂した未来は見えません。私が見ているのは、飛び立とうとしているアメリカです。私はそんな瞬間を迎えるために全力を尽くし続け、その過程で皆さんにご報告していくつもりです」というメッセージでした。

投稿者: @potus Threadsで見る




バイデン大統領のThreadsアカウントはプラットフォーム上で大きな注目を集め、記事作成時点では開設直後でありながらも200万人を超えるフォロワーを獲得しています。



なお、バイデン大統領はXの公式アカウントでも、Threadsに公式アカウントを開設したことを発表しています。



同時に開設されたホワイトハウスのThreads公式アカウントも、バイデン大統領のThreads参加を祝う投稿をしました。

投稿者: @whitehouse Threadsで見る




また、ハリス副大統領のThreads公式アカウントも同時に開設され、記事作成時点で170万人を超えるフォロワーがついていました。



ホワイトハウスのロビン・パターソン報道官は海外メディアのAxiosに対し、一連の動きはXと関係ないと主張し、「我々はまだXを使い続けており、Xの使用法を変更する予定はありません」と語りました。しかし、Threadsにアメリカ大統領やホワイトハウスの公式アカウントが登場したという事実は、Threadsの影響力を強めることにつながる可能性があります。

Xは依然として多くのユーザーを引きつけているものの、近年はさまざまな変更があり、モデレーションが不足しているとの懸念から、ユーザー数の減少や広告主離れが起きていることも指摘されています。対抗馬として登場したThreadsは、当初よりは注目度が落ち着いているものの、2023年10月にはMetaのマーク・ザッカーバーグCEOが、Threadsの月間ユーザー数が1億人弱に達したと報告しました。

また、Xのオーナーであるマスク氏が白人至上主義や反イスラエル主義に関連したXの投稿に同調したことが物議を醸し、Apple、ディズニー、IBM、Comcast、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、パラマウントなどがXへの広告出稿を停止したことがわかっています。

イーロン・マスクの反ユダヤ主義的コメントを受けてApple・ディズニー・ワーナー・パラマウントなどがX(Twitter)への広告出稿を停止 - GIGAZINE