JAL最後の777-200ER、中部からラストフライト
日本航空(JAL)は、保有する最後のボーイング777-200ER型機(機体記号:JA703J)による、名古屋/中部発着便の運航を終えた。
ボーイング777-200ER型機は、クラスJ26席、普通席286席の計312席を配置。クラスJでは国際線時代にビジネスクラスだった、ヘリンボーン配列のフルフラットシート「JAL SKY SUITE III」がそのまま使用されている。かつては、名古屋/中部〜ホノルル線にも投入されており、国内線向けに転用された後、直近は東京/羽田〜名古屋/中部線や臨時便に多く投入されていた。
最終便となったのは、10月28日の東京/羽田行きJAL200便で、名古屋/中部を午前7時49分に出発し、同8時2分に離陸。東京/羽田には同41分に着陸し、同46分に到着した。乗員10名と乗客はクラスJが26名、普通席が175名、幼児1名の計201名だった。クラスJは満席だった。
機体は、10月27日の東京/羽田発名古屋/中部行きのJAL209便として飛来。到着に合わせて、定期便最終飛来イベントが開催された。イベントでは、バス車内から着陸の様子を見学し、駐機場で機体の撮影、パイロットと整備士による航空教室、コックピット見学などが行われた。
ボーイング777-200ER型機は、11月12日の沖縄/那覇発東京/羽田行きJAL916便が定期便としてのラストフライトとなる。定期便運航終了後には羽田空港での見学ツアー、ロサンゼルスへの退役チャーターツアーも実施される。