ブライトンの三笘薫、『Opta』のスコアで3位の高評価!「得点に必要な時間はわずか16秒」

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 データサイト『Opta』は25日、9月23日から24日にかけて開催されたプレミアリーグ第6節の各試合における『Opta Analyst』のスコア上位選手一覧を発表。ブライトンに所属している日本代表MF三笘薫が全体の3位にランクインした。

 プレミアリーグの公式データを取り扱う『Opta』は、『Opta Player Ratings』を用いてプレミアリーグ各節の全試合を分析し、試合ごとの最優秀選手を発表している。『Opta Player Ratings』とは、100以上もの異なる指標、そして各選手のポジションに応じて重要度が変化するシュート、パス、ポゼッション、守備、攻撃、ゴールキーピングという6つの要素が用いられ、データの視点から100点満点のスコアが与えられるもの。このスコアの計算方法は『Opta』のデータサイエンティストチームと編集チームによって開発されており、1試合、1カ月、1シーズンなど特定の期間における選手のパフォーマンスが正確に測定されている。

 そして今回、『Opta Analyst』のスコア第3位に三笘が選出された。今季は開幕から全試合にスタメン出場を続けてきた三笘だったが、21日に開催されたヨーロッパリーグ(EL)・グループB第1節のAEKアテネ戦(●2−3)で86分までプレーしたことも影響し、中2日で迎えたプレミアリーグ第6節のボーンマス戦はベンチからのスタートとなった。1−1で迎えた後半頭からピッチに立つと、キックオフから16秒後に魅せる。ペナルティエリア手前でルーズボールを拾うと、同じくハーフタイム明けからピッチに立ったスペイン代表FWアンス・ファティからのパスをドイツ人MFマフムド・ダフードがダイレクトで触り、最後はボックス内に入り込んだ三笘が右足で仕上げた。77分にもエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンからのクロスボールを頭で沈め、ブライトン加入後初の1試合2ゴールを記録。チームを3−1での逆転勝利へ導いた。

 この三笘の活躍を受け、『Opta Analyst』は100点満点中97.0というスコアを三笘に付けた。この数字は全体で見ても3位となっている。「ロベルト・デ・ゼルビ監督は、ブライトンを改革したことで多くの称賛を受けているが、ハーフタイムの交代がいかに効果的であったかは、デ・ゼルビ監督自身も驚いたに違いない。ミトマはファクンド・ブオナノッテに代わってハーフタイム明けから投入された。ボーンマスはキックオフという一見単純なタスクを完全に台無しにしたが、彼にとってブライトンを逆転に導くために必要な時間はわずか16秒だけだった」と賛辞を送った後、「ミトマの一撃は、2014年10月にニューカッスルでプレーしていたサミー・アメオビがトッテナム戦で後半開始8秒で挙げたゴールに次ぐ、プレミアリーグの試合における交代選手の得点としては2番目の最速記録となった」と明かしている。

 また、『Opta Analyst』は第6節終了時点で5勝1敗と好成績を収めているブライトンというチーム全体を高く評価した。「デ・ゼルビ監督率いるブライトンは、見ていて楽しいチームだ。デ・ゼルビ監督の下、ブライトンはプレミアリーグ22試合連続で得点を決めている」と得点力を褒め称えた一方で「現在はプレミアリーグで10試合連続クリーンシートが達成できていない。これは史上2度目のことだ」と失点数にも言及。両チームに数多くのゴールが生まれるという意味を込め、「ゴールが好きなら、ブライトンが好きに違いない」と記した。

 なお、三笘より上位のスコアを獲得したのは、トッテナム所属の韓国代表FWソン・フンミンとニューカッスル所属のU−21イングランド代表アンソニー・ゴードンの2名。24日に行われたアーセナルとのノースロンドン・ダービーで2ゴールを挙げ、2−2のドローに持ち込んだソンは98.3と評価され、敵地でシェフィールド・ユナイテッドを8−0で下したニューカッスルにおいて1ゴール1アシストを記録したゴードンには97.8というスコアが付いた。次いで三笘の97.0、ニューカッスルのブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスの94.8、リヴァプールのウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの92.3となっている。