洗練されたもので溢れる「奥渋」は、何度も訪れたくなる場所
「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。
東京の主要駅のひとつであり、ショッピングにグルメにエンターテイメントと、都内での暮らしを余すところなく楽しめる街・渋谷。若者や観光客が多く集まる賑やかな場所というイメージが強いため、足が遠のいている人もいるのでは。そんな人におすすめしたいのが、代々木方面にかけて広がる「奥渋」。具体的には、渋谷センター街を抜けた先の宇田川町・神山町・富ヶ谷周辺だ。渋谷区の松濤や神山町といえば、高級住宅街として知られるエリア。渋谷駅周辺とは打って変わって、ゆったりとした空気が流れている。ここにはおしゃれなカフェやセレクトショップなどが多く、散歩するのにちょうど良い。夜にはお酒を楽しめる、落ち着いた雰囲気のお店も豊富。
奥渋の最寄りは渋谷駅のほか、京王線「神泉駅」、東京メトロ「代々木公園駅」、小田急線「代々木八幡駅」など。渋谷駅から向かうには「Bunkamura」が目印となる。さらに路地を道なりに進めば、レストランやカフェ、雑貨店が立ち並ぶ奥渋エリアに到着。メインとなる「オーチャードロード(神山商店街)」だけでなく、一本路地を入った「宇田川遊歩道」にもたくさんお店があるので、寄り道しながら楽しもう。
このエリアが奥渋と呼ばれるようになったのは、2010年前後のこと。この頃から奥渋カルチャーを牽引する存在が次々と生まれ、現在も多くの人から親しまれている。奥渋の良さは、気の向くまま自由に散策できること。歩いていると興味を惹かれるスポットが次々に現れるので、一日中楽しめそう。奥渋は代々木公園に沿うように広がっており、都会の中心にいながら自然を感じられる場所でもある。コーヒースタンドでテイクアウトした飲み物を片手に、公園で一息つくのも良さそうだ。
奥渋に並ぶ店舗はオリジナリティがありながら、排他的でないところが特長。こだわりのあるお店というと入りにくさを感じてしまうもの。しかし、奥渋では特有のアットホームな雰囲気が感じられるため、興味を惹かれるままに飛び込むことができる。そのため、新しいカルチャーや行きつけのお店を探すにはぴったりのエリアなのだ。ハイセンスなスポットが多いため、街歩きをするだけでも感性が磨かれそう。新たな出会いを求めて、さあ出発。
おいしい!があちこちに。幅広いジャンルを欲張りに楽しんで
奥渋はコーヒーショップの激戦区。いたるところにカフェがあり、どこもコーヒー好きで賑わっている。赤と白で描かれた鳥のマークが目印の「Fuglen Tokyo」は、ノルウェー発祥のお店。古民家を改装したおしゃれな店舗の前では撮影を楽しむ人が多い。建物に沿うようにぐるっと備え付けられたベンチ席があり、天気のいい日には外で過ごすのもおすすめ。コーヒーメニュー以外にも、自家製のジンジャーエール、アフォガードなどがある。「Beasty Cofee」は、家電ブランドのamadanaが手掛けるカフェ。コーヒー豆やコーヒー器具をプロデュースしており、ここでは実際にオリジナルコーヒーを味わえる。抹茶テリーヌなどのスイーツメニューも充実しているので、コーヒーのお供にも。こちらのカフェはWi-Fiや電源が使用可能なので、ちょっとした作業もできることが嬉しいポイント。
開放的なテラス席がある「渋谷 カフェ&テラス BBQ Noan maruta」では、なんとBBQを楽しむことができる。遠出をせずに仲間と楽しくBBQやお酒を楽しめるなんて、ちょっと贅沢な気分。BBQ以外には、前菜にパスタ、ピザ、タッカルビなど、さまざまなジャンルのメニューが揃っており、写真映えするデザートメニューも豊富だ。テラス席はペット連れでも利用可能でペット用のメニューもあるほか、ランチ営業もしているなど、いつどんな時も利用しやすいお店だ。ほかにも、フレンチビストロの人気店「PATH」、神泉方面ではワインとおでんの組み合わせを楽しめる「日和」など、一度は行ってみたいグルメスポットがいたるところにあるのが奥渋の魅力。
代々木八幡の「365日」といえば、パン好きであれば一度は耳にしたことがあるはず。人気商品のひとつが、個性的な見た目の「クロッカンショコラ」。ショコラ生地とサクサク食感のパールクラッカン、チョコクリームを組み合わせた、贅沢な味わいのパンだ。サイズや甘さがちょうど良く、おやつにもおすすめ。
奥渋カルチャーを生活に取り入れて、ワンランク上の生活に
「DISHES」は、おしゃれな食器を扱うお店。店内に入ると、たくさんの食器がずらりと並んでいる。DISHESの上品な食器を取り入れるだけで、自宅のテーブルが華やぐこと間違いなし。スタッフによるテーブルコーディネートの講座が定期的に開催されているので、気になる人は参加してみては。食堂カフェ「MEALS」、調理の講座などを開催する「富ヶ谷食事研究所」とあわせて楽しめる、素敵なスポットだ。
奥渋カルチャーを代表する存在、「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」。ZINEや小説、漫画、エッセイなど多彩なジャンルを取り扱っているので、きっと気になる一冊が見つかるはず。読書から遠ざかっていた人も手に取りたくなるような本が揃う書店だ。雑貨や古着の販売のほか、ギャラリースペースでの展示会も行われているので、本以外との出会いもありそう。
奥渋エリアから少し歩けば、豊かな自然が広がる「代々木公園」にたどり着く。広々とした敷地には、広場以外にサイクリングコースやドッグランもあり、多くの人が思い思いに過ごしている。フリーマーケットやフェスなどのイベントが毎週末に行われているので、散歩がてら訪れるだけでも楽しめること間違いなし。代々木公園を通り抜ければ原宿・表参道方面に抜けられるので、思う存分”東京らしさ”を感じられる。こだわりと上質さを感じられるスポットがたくさん揃う、奥渋。大人だからこそ楽しめるこのエリアで、とっておきの時間を過ごそう。
※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。