血統に目覚めた竹俣紅アナが自身の血筋から自分が運動音痴である理由についても調べ始めた!?
竹俣 紅連載:『紅色の左馬』第3回
スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。第3回は、番組内で自らの本命予想コーナーを持つ竹俣アナが、血統にも目を向けた理由について明かす――。
競馬初心者の私が『みんなのKEIBA』のMCになったばかりか、メインレースの本命予想までやり始めて4カ月。番組内の予想と連動したYouTubeも6月にスタートしました。
土曜朝の予想提出に向けて毎週準備をするわけですが、アナウンサーとしての他の仕事もあり、それほどまとまった時間が取れるわけではありません。月曜日から少しずつデータを集め、枠順が決まる金曜日に丸一日かけて予想する、というのが、1週間のルーティンになってきました。
振り返ってみると、小学校時代の私は夏休みの宿題を早々に終わらせてしまうようなタイプで、一日にこなすページ数が決まっている問題集もすべてやってしまい、親に叱られるというのがもっぱらでした。
集中すると、一気に何ページでもやってしまう。そんな没頭しやすい性格が、今の予想にも生かされているのかしれません。最近は予想データに血統の要素も加えたので、さらに調べることが多くなってしまいましたけど(苦笑)。
競馬担当になった当初から、血統の世界には興味があったのですが、本格的に目覚めるきっかけとなったのは、7月のラジオNIKKEI賞です。
このレースで勝ったのは、エルトンバローズ。ですが、いつものように過去10年のレースから導き出したデータだけで絞っても、エルトンバローズが勝つ(馬券に絡む)という結果は、どうしても導き出せません(私の本命グラニットは6着でした)。
どうしたら、エルトンバローズを予想することができたのか?
そんなことを考えていた時、今年のレースの1着〜3着馬はすべて、ロベルトの血を持っている馬だったことを知りました。
血統の要素を予想に取り入れるのは難しいので、それまではできるだけ触らないようにしていたのですが、こうなると無視し続けるわけにはいきません。早速、勉強開始です。
とはいえ、初めから細かなことに手を出すのは難しい。そこで、過去のレースの好走馬それぞれについて、5代前まで遡り、どの馬の血を持っていると好走しやすいのか、という共通点だけをピックアップし、そのデータを予想材料に加えることにしました。
その結果、予想のための作業は増加の一途をたどっていますが、それも大きな前進。血統を調べてみると、昔強かった馬のことも知ることができて面白く、どんどん深みにはまってしまいそうです。
血統要素を加えたおかげで、1〜3着馬をすべて導き出す会心の予想ができたのが、函館記念でした。同レースを含めて、最近は過去10年のレースデータに血統を組み合わせることで、だいぶ的中率も上がってきました。
そんなことを日々考えているうち、私が運動音痴である理由も、5代前まで先祖を遡るとわかるのではないかとさえ思うようになってきました(笑)。
私は中学・高校時代に毎年受けていたスポーツテストで、東京都最下位になったことがあるほどの運動音痴。でも、両親はそれほどではなく、父と母からの影響とは考えにくい。きっと何代か前に、私が"走らない"理由があるのでしょうね。
また、近頃では時間に余裕がある時は、練習になると思って土曜日のメインレースも予想したりしています。10番人気で勝ったゼルトザームを本命に予想できた函館2歳Sも、そのなかのひとつです。
GIIIとはいえ2歳戦ですから、出走するのは前走が新馬戦や未勝利戦の馬ばかり。材料となるデータが少なく、データ予想がしにくいレースだからこそ、当てられたらいいなと思って、血統重視の予想をしてみたのです。
ゼルトザームの前走は、ダートの新馬戦。今までなら「なぜ、芝のレースに出てきたのかな?」と思うだけで、この馬を本命にすることはなかったでしょう。
でも、この馬はストームバード系のヘニーヒューズ産駒。このレースでは過去にストームバード系の馬が好走していました。さらに、雨が降って馬場が悪そうだったので、「ダート向きの血統のほうがよさそう」と考えることができたのです。
そうやって競馬の勉強に勤しむ日々を見ていてくれてのことか、七夕賞の中継があった『みんなのKEIBA』のなかでは、解説者の細江純子さんが短冊の願い事に「ベニちゃんとコラボして帯封」と書いてくださいました。
実際、7月末のクイーンSでは、私の本命コスタボニータが3着、対抗のウインピクシスが2着、細江さんの本命ドゥーラが1着と、ふたりの予想を合わせれば、馬券に絡んだ3頭すべてが的中していた、というレースもあったんです!
ひょっとして、七夕の願い事が叶う日も近い?
細江さんとは、すでに「(願い事が叶ったら)フレンチに行こうね」という約束をしています(笑)。
Profile
竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。東京都出身。2021年フジテレビ入社。
趣味:おいしいおそば屋さん巡り ウォーキング ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに
『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分〜)
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