スペインで4両のレオパルト2戦車がようやく修理を終えウクライナへ ここまで手間取った理由とは?
装甲兵員輸送車や救急車も一緒に送る。
ようやく全ての車両を送り終える
スペイン国防省は2023年7月19日、ウクライナに「レオパルド2A4」主力戦車4両と装甲兵員輸送車を翌週の7月26日には引き渡すと発表しました。
SBSが修理した後の「レオパルド2A4」(画像:スペイン国防省)。
今回送った4両の「レオパルド2A4」は、スペインが2023年3月末に6両の修理済みの同車を送った際に、同国のマルガリータ・ロブレス国防相が追加で送る用意があると明かした車両で、「先に送った6両よりも状態が悪い」と発言していたものになります。
そもそも、今回の送った4両と、先に送った6両は、スペイン陸軍の使用戦車が「レオパルト2E」に置き換わった後に倉庫で15年ほど眠っていた車両で、状態は万全とはいえず、「この状態の戦車を提供すれば、ウクライナ兵の命を危険にさらす」とまで言われた車両でした。
その車両を、同国の軍需企業であるサンタ バルバラ システマス(SBS)が修理を担当し、戦闘可能な状態にまで戻しました。後半分となった4両については、6月末には修理が終了すると5月末にスペイン国防省は発表していましたが、引き渡しに関しては7月になったようです。
なお、今回の支援では「レオパルド2A4」のほかに、スペイン製のBMR装甲兵員輸送車10台、さらに、装甲オフロード車や軽トラック、救急車などが複数台送られるようです。