柱のない広いLDKで会話が弾む家。土間や坪庭、ゴルフの練習スペースも
40代の夫婦がハウスメーカーで建てた注文住宅です。3人の娘と一緒に過ごせるよう、間仕切りのない大らかなLDKをつくりました。柱がなくて家事動線もスムーズ、どこにいても家族の顏が見えます。広々とした玄関土間や、坪庭を眺められる和室、ゴルフの練習スペースなど、見どころ満載です。
みんなの顔が見え会話ができる広々LDKがお気に入り！
Yさんの家 奈良県 家族構成／夫40代 妻40代 長女25歳 二女16歳 三女12歳
設計・施工／パナソニック ビルダーズ グループ
玄関を入るとタイル張りの広い土間があり、オープンな和室が見えるYさんの家。玄関や和室はそのままLDKにつながっており、ほとんど仕切りのない大らかな間取りが印象的です。
「子どもたちが部屋にこもらず、できるだけ一緒に過ごせるようにしたい」と希望した夫妻は、柱のない大空間のLDKがある家を建てることに。
梁に木と鉄を組み合わせた独自の部材を用いることで、柱で支えなくても必要な強度を確保しています。「それぞれが好きなことをしていても、ひとつの空間に一緒にいられるのが気に入っています」と夫。
「ジャマになる柱がないので家事もスムーズ。みんなの顔が見えて、常に会話もあります」と、妻も大満足の様子です。キッチンとダイニングテーブルは対面式ではなく横並びに配置。配膳も片づけもスムーズだそう。
水回りや和室がゆるやかにつながることで、LDKはより広がりが感じられます。
この家でこだわった8つのこと
広い庭には和室から眺められる坪庭のほか、夫のこだわりが詰まった趣味の空間であるガレージハウスがあり、リビングから出られる庭にはゴルフの練習スペースも。家族がそれぞれ楽しく過ごせる空間も充実しています。
1.雪見障子や床の間のある和室
建具も床の間も板の間もすべてオリジナルの和室。雪見障子からは土間越しに坪庭を眺められます。
障子を開けると玄関やLDKと一体の空間に。
2.タイル貼りの広い玄関土間
ゆったりとしたスペースを確保した玄関土間。「田舎の祖母の家のイメージ。土間が広くて、近所の人が来ると家に上がらずに、板の間に腰かけてしゃべっていたのがいいなと思って」（妻）。
格子戸の向こうは夫の仕事場。上つり引き戸で下にレールがないため掃除が簡単です。
3.モミジと石と苔を楽しむ坪庭
「広い庭は手入れが大変なので、小さいスペースで楽しんでいます」（夫）という坪庭。モミジを植え、石と苔を配しています。
4.吹き抜けの梁がアクセント
テクノストラクチャー工法の独自の部材であるテクノビームが吹き抜けのアクセントに。
木目調に仕上げ、スポットライトを設置。
5.2階の気配を伝えるオープン階段
リビングの吹き抜けにオープン階段を設置。リビングを通らないと2階に行けない間取りにしました。
家族が2階にいても気配が伝わってきます。
6.キッチンがすっきり片づくパントリー
食品のストックのほか、冷蔵庫に冷凍庫、ゴミ箱なども収納するパントリー。「見せたくないものは全部隠せるので助かります」（妻）。
7.庭に設けたゴルフの練習スペース
リビングから出られる庭には、家族共通の趣味であるゴルフの練習スペースが。見事なスイングを披露してくれた二女はゴルフ部所属。
8.釣り道具の手入れもできるガレージハウス
庭にはクルマのほかにゴルフや釣りなどの道具を収納するガレージハウスが。夫の趣味の空間で、休日はここで長時間過ごすそう。
間取り図と外観について
●間取り図
●外観
ベージュトーンの外壁と寄棟屋根の外観。左側はガレージハウス。事務所も兼ねているため、手前に広い駐車スペースを設けています。
アプローチから坪庭を見たところ。
右側が住居用玄関で、左側が事務所。
水回りへの動線も仕切りがなく家事もはかどります
リビングの吹き抜けとオープン階段により一体化された2階には、個室を配置。子ども部屋は最小限の広さとし、テレビを置くのもスマホの持ち込みも禁止。代わりに広めのホールを設けてスクリーンを設置し、家族や友達と一緒に映画を観たりゲームをしたりできるようにしています。
リビングからDKとオープンな和室を見たところ。キッチンの裏には水回りが配されており、洗面室やトイレへの動線もスムーズ。
テレビを設置した壁面はダークグレーのタイルで空間を引き締め、間接照明を設置。奥の白い壁は、玄関との間仕切り。半分隠すことで、開放感を保ちながらLDKが丸見えになるのを防いでいます。
ワンフロアを見渡せるオープンなキッチンは、アイランド型を採用。ゆったりとした作業スペースが魅力で、妻は3口が横に並んだIH調理器がお気に入り。「コンロの奥行きが狭いので、周りにお皿などを置けて便利です」。
Yさんの家は女性が多いため、広めのカウンターを設けた洗面脱衣室。ゆったり座ってメイクができるようになっています。洗面台の横にはオープンな棚を設けており、収納量もたっぷり！
壁の一面をタイル調クロスで仕上げてアクセントとしたトイレ。奥行きの深さを生かし、手前に収納を備えた手洗い器も設置。
壁面にスクリーンとプロジェクターを設置し、ホームシアターを楽しめる2階ホール。物干しポールも設置されており、日当たりがよいので洗濯物もよく乾くそう。
2階北側に配された子ども部屋のひとつ。アクセントクロスは、各自が好きな色を選んだそうです。
朝の光を取り込む横長の2つの窓がアクセントになった寝室。デニム柄のアクセントクロスが落ち着いた雰囲気を演出しています。左手にはウォークインクローゼットを配置。
この家のデータ＆使われている素材と設備
敷地面積／392.51�屐�118.94坪）
延床面積／176.58�屐�53.51坪）
1階／102.37�屐�31.02坪）
2階／74.21�屐�22.49坪）
用途地域／市街化調整区域
建ぺい率／60％
容積率／200％
構造／テクノストラクチャー工法
素材
［外部仕上げ］
屋根／陶器瓦
外壁／サイディング
［内部仕上げ］
1・2階
床／フロアシート 壁・天井／ビニールクロス
設備
厨房機器／パナソニック
衛生機器／パナソニック
窓・サッシ／YKK AP
設計／パナソニック ビルダーズ グループ（興永建設）
