昨年のエリザベス女王杯でGI初制覇したジェラルディーナ(ユーザー提供:おうどんさん)

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 宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)は牝馬が強いレースだ。近10回に限れば、延べ26頭で[4-1-6-15]の勝率15%、複勝率42%。18年を除く9回で、少なくとも1頭が馬券に絡んでいる。また、人気薄の激走も多く、回収率は単勝で140%、複勝なら186%だから、穴党ならずとも無視できない。

 今年は3頭の牝馬が出走を予定している。エース格は昨年のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナ(牝5、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。今年2戦は大阪杯、クイーンエリザベス2世Cともに6着だが、いずれも完調手前の雰囲気だった。この中間はしっかりと間隔をとって復調モード。初コンビとなる武豊騎手の手綱捌きにも注目が集まる。

 スルーセブンシーズ(牝5、栗東・尾関知人厩舎)とライラック(牝4、栗東・相沢郁厩舎)は実績で見劣るものの、ともに宝塚記念で好成績のステイゴールド系だけに侮れない。前者は前走の中山牝馬Sを楽勝して、いよいよ本格化モード。一方、後者は今回と同舞台のエリザベス女王杯で2着の実績あり。ひと雨あれば一気に侮れない存在となりそうだ。

 一昨年のクロノジェネシス以来となる7頭目の牝馬Vなるか。それどころか、史上初となる牝馬ワンツーも決して夢ではなさそうだ。