宝塚記念で好成績の8枠を引き当てたモズベッロ(今年4月撮影、ユーザー提供:DKさん)

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 近年の宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)ではピンク帽の活躍が目立つ。13年以降の近10回に限れば、8枠は[7-0-2-14]の勝率30%、複勝率39%。比較的人気に推される馬が多かったのは事実だが、15年ラブリーデイ(6番人気)、16年マリアライト(8番人気)など、伏兵の勝利も少なくない。

 確かに近2年の該当5頭は全て馬券圏外に沈んでいる。ただ、これは4週目の開催だった20年以前と違い、馬場の綺麗な2週目の開催だったことが影響したのではないか。4週目の開催だった13年から20年の8回に絞れば、[7-0-2-9]の勝率39%、複勝率50%。18年を除く7回で勝利しているので、4週目の開催に戻る今年は当然、8枠に期待できるはずだ。

 今年、幸運の8枠をゲットしたのは、内から順番に15番ユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人厩舎)、16番モズベッロ(牡7、栗東・森田直行厩舎)、17番ドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学)の3頭だ。ただ、ユニコーンライオンとドゥラエレーデは逃げ、あるいは先行脚質なので、外枠の利は少なそう。

 その点、モズベッロは後方から長く脚を使うタイプとあって、外枠は歓迎材料。一昨年の大阪杯2着後、2年以上も馬券圏内がないが、ここ2戦は新潟大賞典が4着、鳴尾記念もスムーズさを欠きながらの0秒3差6着と復調気配を示している。得意の道悪になれば、3年前の宝塚記念(3着)の再現があっても不思議はない。