結婚許可証の証人欄に、サインの代わりとして愛猫の肉球を押印。猫は不思議そうな表情を浮かべながらも、おとなしく重要な役目を果たしたという(画像は『Manda Moeck Terry 2023年6月8日付TikTok「Momo was the best witness we could have asked for.」』のスクリーンショット)

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今月3日に米コロラド州で行われた結婚式で、猫が結婚の証人として書類に肉球を押印した。同州のルールでは、猫の肉球が押されていても問題はなく、2人は正式な夫婦として認められた。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

今回、結婚の証人として愛猫“モモ(Momo)”を選んだのは、米コロラド州デンバー出身のアマンダ・テリーさん(Amanda Terry、32)とスティーヴ・テリーさん(Steve Terry、29)だ。

アメリカで結婚をする際には州によって多少異なるが、一般的には結婚許可証を役所で取得し、結婚式に立ち会った牧師や証人から結婚許可証にサインをもらう。そして必要事項をすべて満たした結婚許可証を提出することにより、結婚の証となる婚姻証明書を受け取ることができる。

アマンダさんとスティーヴさんは昨年9月、結婚許可証を取得して結婚式を挙げ、許可証を提出する前にハネムーンとしてアイスランドに向かった。ところがハネムーンから帰ってくると、アマンダさんの母親が預かっていた結婚許可証を失くしてしまったことに気づいた。この許可証がなければ結婚は法律上無効なものとなってしまうため、2人は再び結婚許可証を取得して結婚式を行うことにした。コロラド州が発行する結婚許可証には証人のサイン欄があるが、任意で記入の有無を選ぶことができる。つまり誰のどんなサインが書かれていようと問題はないため、今回2人は証人としてモモを選んだのだ。

結婚式の様子を撮影した動画がTikTokに公開されており、アマンダさんとスティーヴさんは2人でモモを抱き上げ、肉球にペット用のインクをつけている。そしてテーブルの上に用意された結婚許可証の証人欄に、モモの前足をギュッと押し当てた。モモは不思議そうな表情を浮かべながらも終始おとなしく、役目を終えるとお祝いするかのようにアマンダさんに抱きついた。動画の最後では完成した結婚許可証が映され、モモの可愛らしい肉球の印がしっかりと確認できる。

この動画はこれまでに再生回数が540万回を超えており、コメント欄には「なんて可愛い証人なの!」「最後のハグがたまらないね」「コロラド州で結婚したい!」などといった声が多数寄せられた。

2021年に捨てられていたモモを保護したというアマンダさんは「結婚式をやり直すのにDIYで用意したので、35ドル(約4900円)しか費用はかかりませんでしたよ。モモは私たちが初めて一緒に飼い始めた猫なので、とても特別な存在です。私たちの愛を確かなものにするため、正式な書類にモモの肉球を押すことを考えていました。モモが証人になってくれて、明るく楽しい結婚式となりましたね」と語っている。

ちなみに過去には、飼育している馬とマタニティフォトを撮影した夫婦がその写真を公開し、主張が強すぎる馬の姿に笑いの声が多数届いていた。

画像は『Manda Moeck Terry 2023年6月8日付TikTok「Momo was the best witness we could have asked for.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)