ブライアンセンスの好走を期待したい(撮影:下野雄規)

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 今週の日曜日は、東京競馬場で3歳馬限定のダート重賞ユニコーンS(GIII)が行われます。

 96年に創設されて今年で28回目の開催となるユニコーンS。過去の優勝馬にはカフェファラオ、ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、ノンコノユメ、ベストウォーリア、カネヒキリ、ユートピアなどGIで複数勝利を挙げる馬の名前が刻まれています。その他にもその後のダート路線で活躍するような馬がユニコーンSを制しており、ここで勝利した馬は今後のダート界を牽引する存在になれると言っても過言ではないでしょう。

 そんな未来のスターになるべく、今年のユニコーンSには15頭が出走を予定しています。上位人気が予想されるのはドバイからの帰国初戦となるペリエールです。本馬はこれまで全てダートを使われて5戦3勝の戦績です。敗戦を喫したのは前走ドバイで行われたUAEダービー(G2)と地方の川崎で行われた全日本2歳優駿(JpnI)で中央のダートでは無敗で底を見せていません。

 次いでデビューから複勝圏を外していないブライアンセンスや前走の昇竜S(OP)を勝利し勢いに乗るグレートサンドシー、デビューから2戦2勝と負け知らずのワールズコライドなどがいます。

 その他にも重賞やオープン特別で掲示板に載った経験のある馬や条件クラスを勝ち上がって参戦してきた馬などバラエティーに富んだメンバー構成となっており能力比較は難しそうです。そんな混戦ムードの一戦で、はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆重賞初挑戦も侮れない存在

 今週のユニコーンSでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるブライアンセンスでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しブライアンセンスに高評価が与えられました。

 ブライアンセンスはここまで4戦2勝2着1回3着1回と安定した成績を残しています。前走の1勝クラスでは2着に2馬身半差をつけて勝利しています。そのレースの2着馬と4着馬は次走で連対しており、決してレベルの低いメンバーが相手ではありませんでした。その中での快勝劇は本馬に高い能力があるからこそなせる業と言えるのではないでしょうか。

 また、その前走は東京ダート1600mでしたが、その時の勝ちタイム1分36秒5は今回上位人気が確実視されるペリエールがヒヤシンスS(L)で記録した勝ちタイムよりも速い事から、能力は互角かそれ以上と考えられます。重賞初挑戦となりますが好勝負に持ち込める根拠は十分に揃っていると言えるでしょうし、ブライアンセンスの重賞初制覇に期待したいところです。

(netkeiba編集部)