前走のサンシャインSは道悪を味方に付けて押し切ったビジン(ユーザー提供:淳。さん)

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 マーメイドステークス(3歳上・GIII・芝2000m)の舞台となる阪神芝2000mはキズナ産駒が抜群に走る。キズナ自身、このコースでは14年大阪杯を勝つなど[1-1-1-0]の好成績を残したが、産駒も[14-13-12-74]の勝率12%、複勝率35%だから優秀。何より、これだけの出走数がありながら、回収率が単勝で251%、複勝でも117%の黒字計上だから凄い。

 今年のマーメイドSには2頭のキズナ産駒がエントリーしている。ビジン(牝4、栗東・武英智厩舎)は未勝利、1勝クラス、2勝クラスとダートで勝ち上がったが、今年から芝に路線変更。前走のサンシャインSを番手から押し切って、芝での初勝利を手にした。当時は重馬場が味方した印象だが、梅雨時期だけに再度の道悪となれば一発があっていい。もう1頭のシンシアウィッシュ(牝4、栗東・吉村圭司厩舎)は前走の糺の森特別で待望の3勝目を挙げた。今回は格上挑戦となるが、芝2000mでは[1-2-1-0]の複勝率100%。軽量を味方に付ければ上位争いになっても不思議ない。

 マーメイドSのキズナ産駒といえば、一昨年のシャムロックヒルの逃げ切りが印象的。当時は10番人気の低評価を覆しての大金星だったが、今年の2頭も穴党の味方になってくれそうな予感たっぷりだ。