いま、学芸大学のスナック『夜喫茶 サヤシ』に、夜な夜な大人たちが集まっているという。

話題のお洒落スナックには、“昔懐かしい”と”イマドキ”が共存していた!



レトロな書体のロゴと“夜喫茶”という響きに誘われる、90年代ネオスナック

東横線高架下の学大横丁の2階、黒地にピンク文字で書かれた看板に明かりが灯る。店名の由来はママの学生時代のあだ名。「“夜喫茶”ですがコーヒーは提供していません(笑)」


東急東横線学芸大学駅の高架下、飲み屋が連なる一角に『夜喫茶 サヤシ』はある。



いかがわしささえある「ボトルラック」。カウンターに座ると目に映るのがピンクのボトルラック。「開店するときに、壁もライトもピンクに変更しました。エロティックな雰囲気で気に入ってます」(さやかさん)


「うちはカラオケスナックです。昔からスナック独特の雰囲気が大好きで。いつか自分でも店を持ちたいなと思っていたところ、ご縁を頂き、店を開くことができました。

テーマは私が青春時代を過ごした90年代の音楽を楽しめる店」と、ママのさやかさん。



ミステリアスなママの経歴。出版社を経て30歳でフリーランスのライターに。3年前からスナックのママを掛け持ち


その言葉通り、店内にはglobeや華原朋美のMVが流れ、トイレには若かりし頃の安室奈美恵のポスターも。



さやかママがビールガールに扮したポスターも!


「TKブーム、ど真ん中の世代なんです(笑)。同世代のお客様は懐かしい!と盛り上がり、もっと下の世代は新鮮!と盛り上がる」



その店のノリはデンモクの履歴を見れば一目瞭然。90年代に流行った懐かしのヒット曲に混ざり、令和のイマドキな新曲も並ぶのが『夜喫茶 サヤシ』の幅広い客層を物語っている


「90年代のカルチャーと美味しいお酒をきっかけに、さまざまな世代の人が繋がる。この一体感がスナックの醍醐味です」


感度の高い大人たちが夜な夜な集う…


そんな『夜喫茶 サヤシ』は、感度の高い客が多いのも特徴。

さやかママの本業はファッション誌のライター。そのため、アパレル、デザイン、芸能系などの業界人の客が必然的に増えていったのだとか。

「オープン直後にコロナ禍に突入して。だから、最初の頃は知り合いだけのクローズドな空間でした。それもあり結果的に、お洒落な人たちのたまり場に(笑)。

そんな常連さんの紹介や、クチコミで来てくださる方が増え、新規のお客様もだいぶ増えましたね」


“スナックなのにナチュラルワイン”が新しい!

ナチュラルワインは五反田のワインショップ『LUCY』がセレクト。「ナチュラルワインが好き過ぎて、勉強のために『LUCY』で働かせてもらうことも」ボトル 5,000円〜


また、スナックながらナチュラルワインが飲めるのも次世代的で「女性客が多い日は、イケおじたちが色めき立ち、ぽんぽんボトルをあけてくれる」とか。

飲み足りない夜は、美女とナチュールとカラオケで“ひと跳ね”。すこぶる楽しい夜がココにはあった。


人気店のカレーも登場!


都内某人気カレー店の元オーナーが作る「特製スパイスカレー」1,200円。


■店舗概要
店名:夜喫茶 サヤシ
住所:目黒区鷹番2-21-19-202
TEL:03-6412-7538
営業時間:21:00〜26:00
定休日:日曜
席数:カウンター10席、テーブル5席
※ボトル制を採用。詳細は店舗で確認を



『夜喫茶 サヤシ』ママ推薦!歌い疲れたら『ブルペン』の静岡おでん

仕込みをする店主の茺田靖史さん


旨みが染み出した継ぎ足しの出汁が黒く光る「静岡おでん」と、静岡の粉茶を使用した「静岡お茶割」が名物の店。



静岡おでん「5種盛り合わせ」(990円)と、「静岡お茶割」660円


「とにかく居心地がいいんです。うちで飲んだあとに、深夜3時まで営業の『ブルペン』へという流れもあります。私のおすすめは焼きそばです」



「自家製醤油やきそば」990円


さやかママが推す「自家製醤油やきそば」は、にんにくを九州醤油に漬け込んだ特製醤油のみで味付ける。パンチが効いた後引く旨さが癖になる一品。

「静岡のお茶割とよく合います」と茺田さん。


■店舗概要
店名:ブルペン
住所:目黒区中央町2-35-15
TEL:非公開
営業時間:18:00〜(L.O.27:00)
定休日:日曜
席数:10席


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