前走の昇竜Sは圧巻の差し切りだったグレートサンドシー(ユーザー提供:ワラビさん)

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 ユニコーンステークス(3歳・GIII・東京ダ1600m)は距離延長組が苦戦傾向にある。近10年を振り返ると、距離延長だった馬は[1-2-1-39]の勝率2%、複勝率9%。21年にスマッシャーが勝ってはいるものの、単勝10倍以内の人気馬は[0-1-0-4]だから、アテにはできない。ちなみに距離短縮組は勝率9%、複勝率26%、同距離組は同7%、23%となっており、延長組が劣勢であることは明らかだ。

 今年は6頭が距離延長のローテーションで参戦する。中でも注目はグレートサンドシー(牡3、栗東・中内田充正厩舎)。前走の昇竜Sは前半の進みが悪く、4角でも後方の位置取りだったが、そこからグイグイ加速。終わってみれば3馬身半差の圧勝で、重賞級のポテンシャルを見せつけた。ただ、過去2勝は1400m。今回と同じ東京ダ1600mでは前々走のヒヤシンスSで4着に敗れているので、距離延長が気になる材料であることには間違いない。

 嫌なデータを跳ね返し、一気に重賞タイトル獲得なるか。この馬の取捨が、馬券戦略の上でも大きなポイントとなりそうだ。