レアル・マドリーのラモン・カルデロン会長とACミランがロナウドの移籍を巡って交渉を行っている間も、ACミラン側はロナウド獲得失敗に備え、代わりの候補者つまりオリベイラの獲得も検討していた。最終的にロナウドはレアル・マドリーに残留し、オリベイラのACミラン移籍が決まったが、このオリベイラ移籍成功の陰には意外な人物が絡んでいたようだ。レアル・マドリーの元会長フロレンティーノ・ペレス氏である。

ベティスの筆頭株主であるマヌエル・ルイス・デ・ロペラ氏は、ACミラン側の交渉相手がどういった人物であるかを知らなかったため、彼らを全くと言っていいほど信用していなかった。そこで、ロペラ氏の古くからの友人であり、ACミラン側とも面識のあるペレス氏がその仲介役を買って出たというわけだ。結果、オリベイラのACミラン移籍もまとまり、そのオリベイラはセリエA開幕戦に早速出場し、決勝ゴールを決めチームの勝利に貢献している。

レアル・マドリー現会長の交渉は失敗し、元会長が絡んだ交渉が成功するというのもなんとも皮肉な話しである。