ユニコーンSに出走予定のジャスパーバローズ(c)netkeiba.com

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 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日にユニコーンS(GIII)とマーメイドS(GIII)が行われます。その中から東京競馬場で行われるユニコーンSを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年で前走4角9番手以内の馬が[9-8-9-91]と圧倒的な成績を残している一方、10番手以下だった馬は[1-1-1-28]と結果を残せていません。3着以内に好走した内の2頭は前走の距離が1400mだったので、1600mへ距離が延びて追走が楽になった事で結果を残せたと言えるかもしれません。

 残る1頭は東京ダート1600mから参戦したサウンドトゥルーです。本馬は後にGIを3勝する実力馬で元々のポテンシャルが高かった事が好走の要因と考えられます。馬のポテンシャルを見抜くのは難しいですが、前走で後方から運んでいた馬の距離には注意を払いたいところです。

 前走のクラスについてはオープン特別に出走していた馬が[6-9-5-54]と良績を残しています。前走が海外だった馬は[0-1-1-5]で複勝率28.6%と高くはないですが、複勝回収率は210%と優秀。なお、馬券に絡んだ2頭はどちらもヘニーヒューズ産駒であったのは覚えておいて損はないデータと言えます。前走が平場戦だった馬は[0-0-5-49]と複勝率9.3%、複勝回収率50%と結果を残せていないので評価を下げるのが無難ではないでしょうか。

 それではAIが導きだした月曜日時点でのユニコーンS本命候補をご紹介します。

◆波乱含みの見解を示すAI

コパノパサディナ

 前走の青竜S(OP)は連闘での一戦で2着と好走しています。厳しいローテーションの中でも結果を残したのは高い能力がなせる業ではないでしょうか。また、東京ダート1600mへの適性が高かった事も好走した要因のひとつと言えます。父コパノリッキーはフェブラリーS(GI)を連覇していますし、その産駒は同コースで[4-1-5-46]で単勝回収率408%、複勝回収率113%と結果を残しています。今回、前走以上に相手は強くなりますが高いコース適性を活かしての好走に期待したいところです。

ペリエール

 前走が海外のUAEダービー(G2)で世界の強豪相手に4着と健闘しています。父はヘニーヒューズで過去の傾向を踏まえると狙って損はない1頭と言えます。また、本馬はデビュー戦で青竜Sを制したユティタムに3馬身半の差をつけて勝っており、能力が高い事は言うまでもありません。東京コースも2戦2勝と結果を残していますし、海外遠征帰りの疲れさえなければ上位争いに加わってくるはずです。

ジャスパーバローズ

 昨年11月の阪神ダート1800mの未勝利戦で初勝利を挙げますが、その後は1勝クラスで4戦するも勝ち星に恵まれませんでした。2走前のわらび賞(1勝クラス)で待望の2勝目を挙げると鳳雛S(L)でも3着と好走しオープン通用のメドを立てています。本馬の父モーリスは芝向きの種牡馬ですが、牡馬の東京ダート1600mの成績は[4-2-1-13]で複勝率35.0%、複勝回収率193%と意外にも良績を残していますし、人気薄での出走となりそうですが狙う価値は十分にありそうです。

 月曜日時点の予想オッズでペリエール1番人気想定ですがコパノパサディナは9番人気、ジャスパーバローズは13番人気となっており、AIは波乱含みの見解を示しています。

(netkeiba編集部)